TickTickは多機能で、初めてでも使いやすいタスク管理アプリであることは間違いありません。しかしいくつかの機能は便利でありながら「使ったことがない」「そもそもどんな機能があるか知らない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はTickTickの最も基本的な機能である「タスク」や「リスト」に関する機能やその具体的な使い方について、パソコンとiPhoneアプリ両方の観点から詳しく解説していきたいと思います。
タスク
TickTickに保存される最も小さな情報の単位。それがタスク (ToDo) です。まずはここから始めましょう。
タスクを登録する
アプリを起動するとこんな画面に。タスクを登録するには画面真ん中の入力エリアをクリック。
またパソコンの場合、アプリが起動していればショートカットキーから即タスクを追加できます。
- Windows: Ctrl + Alt + A
- Mac: ⌘ + Shift + A
期限付きのタスクは「月/日 時間 タイトル」と入力。有料アカウントをお持ちなら「月/日 ○時から×時」という書式で期間を設定したタスクも登録可能です。
TickTickは他にも「明日」「夜」など数種類の自然言語に対応していますが、最も使用頻度が高いのはこの形になるでしょう。
テキストが青く変化すれば、その部分は日時として認識されています。
ここで登録した全てのタスクは「受信トレイ」に入ります。表示するタスクを今日の予定に限定したい場合は「今日」など、必要に応じてビューを切り替えましょう。
iPhoneではメイン画面左上の3本線アイコンをタップすると、サイドバーが開いて表示を切り替えられます。
またiPhoneアプリでは音声入力によるタスク登録が可能。音声認識機能はメイン画面で+ボタンを長押しすると起動します。
デフォルトの通知時刻を設定する
登録した期限付きタスクはデスクトップ通知やスマホの通知機能によってリマインドされますが、通知のタイミングはあらかじめ設定しておくことをおすすめします。
設定画面を開きましょう。パソコンでは画面左上のアイコンをクリックして「設定」を選択するか、ショートカットキーを入力。
- Windows: Ctrl + ,
- Mac: ⌘ + ,
【Functionsタブ > 新しいタスクのデフォルト】を選択し、「デフォルトのリマインダー」で細かく指定できます。
スマホでは右下の設定アイコンをタップし、
【一般 > 新しいタスクのデフォルト > デフォルトのリマインダー】とたどってください。
なお通知の回数は無料版では2回まで、有料版では5回までとなっています。
期限や優先度を変更する
登録したタスクの期限をパソコン上で変更するにはタスク右側の日付部分をクリック。
「毎日繰り返す」などのリピート設定や期間の変更もここから行います。(期間設定は有料アカウントのみ)
またタスクをクリックすると、画面右側に詳細が表示されます。ここではタスクにメモ書きを追加したり、優先度を設定可能。
iPhoneでもほぼ同様の操作で編集できるので、迷うことはまず無いでしょう。
サブタスク
さらにタスク左側に表示されるマークをドラッグすると、他のあるタスクに属するサブタスクとして登録できます。
細かな手順が必要なタスクには便利に使えそう。
進行度を設定する
タスクの一歩進んだ機能として「進行度」もご紹介しておきましょう。
パソコンではタスクをクリックして画面右側、期限表示の下側にバーが表示されています。このバーの任意の地点をクリックすることで、そのタスクが今現在どこまで進んでいるかを10%刻みで設定できます。
バーがかなり見えにくいのが難点ですが、比較的大きなタスクの進捗状況を他のメンバーと共有するなど、チームで使うには特に便利な機能です。
また進行度はiPhoneアプリにも反映されます。
リスト
次にリストです。リストは期限を基準にタスクをまとめる「受信トレイ」とは独立していて、よりユーザーが自由にカスタマイズできるタスクリストといった感じ。
- 期限が無いタスク
- 「受信トレイ」に入れたくないタスク
- Kanbanビューで管理したいタスク
などはリストに登録しておくと、受信トレイをキレイに保ちつつ多くのタスクを管理できます。
新規リストの作成とタスク登録
新規リストを作成するには画面左側「リスト」の右側に表示される+ボタンをクリック。
- リスト名
- カラー
- タイプ (タスク or ノート<通知機能のあるメモ帳のようなもの>)
- 「今日」や「次の7日間」に表示するかどうか (「受信トレイ」には表示されない)
を設定して「OK」を押すと完成です。
またフォルダの中にリストをまとめておくこともできるので、必要に応じて作成してください。
iPhoneではメイン画面左上 3本線のアイコンをタップしてサイドバーを開き、一番下の「リストを追加する」をタップして作成しましょう。
セクション
リストに登録されたタスクは「受信トレイ」のように期限によって分類されませんが、その代わりユーザーが自由に仕切りを設けることができます。その仕切りが「セクション」です。
例えばスーパーで買い物をするための「買い物リスト」を作成したとしましょう。仕切りの無い状態では、各タスクが追加した順に表示されるだけです。
これではどこの売り場で何を消せるか、分かりにくいこと山の如し。こんな場合にはセクションを追加しましょう。
セクションを作成するにはこのリストの右上「…」をクリックしてメニューを表示し、「新しい列」を選択。
(iPhoneでは「列の管理」と表示されます)
セクション名を決めてそこにタスクをドラッグしていくと、売り場ごとに分類された買い物リストの出来上がり。
不必要なセクションは折りたたむこともできるので、長くなりがちなリストでもスッキリとした見た目を保てます。
Kanbanビュー
セクションのもう1つの使い方としてKanbanビューがあります。次はTickTickで読書記録を付けてみましょう。
先ほどと同じようにセクションを追加していきますが、今回は「その本の状態」によって分類します。
セクションを設定後、右上メニューから「Kanbanビュー」を選択すると、こんな感じの見た目に。
もちろんドラッグ操作にも対応。直感的な操作が可能です。
その他の機能
今回はTickTickの中でもごく基本的な機能についてお話ししてきました。しかしタスクに関する機能には、これまで登場したもの以外にも数多くあります。この記事の締めとして一気にご紹介しましょう。
機能名 | 説明 |
---|---|
チェックアイテムモード | タスクの説明をリスト形式に |
Pin | 特に重要なタスクはピン留めすると一番上に表示される |
Won’t Do | やりたくないタスクを「完了」に近い扱いに |
タグ | タグで分類 |
添付ファイルをアップロード | 画像などをアップロード (無料アカウントでは1日1つまで) |
フォーカスを開始 | タスクからポモドーロタイマーを起動 |
タスクアクティビティ | タスクに対する操作履歴 |
テンプレートとして保存 | タスク全体をテンプレートに |
ノートに変換 | 自由にテキスト入力できるノートに変換 |