あなたは新しいアプリを初めて起動するとき、ワクワクしますか? それとも不安?
僕は正直、この瞬間があまり好きじゃありません。「また使い方覚えなきゃいけない」とか考えてしまうんですよね。
そりゃどんなアプリでもマニュアルはありますよ。でもね…
全部英語! もうここで(´Д`)ハァ…ってなる人も多いと思います。
しかし今回ご紹介するアプリはアウトライナーのDynalist。使い方が分からなければ、それをリストにしておけば後からいくらでも確認できます。
というわけで今回はDynalistの基本的な使い方。この部分が分かれば、すぐにでもちゃんとしたリストが作れます。ぜひ自分なりの使い方リストを作ってみてください。
パソコン環境とiOSやAndroidといったモバイル環境では若干操作が異なる部分もあるので、その点も合わせて見ていきます。
ファイルとフォルダ
Dynalistではリストをファイルとして管理します。
とりあえずはファイルとフォルダを新規作成して名前を変更し、フォルダの中にファイルを移動させるところまで進みましょう。
新規作成
PC / Web
PCアプリやWebではサイドバーからファイル作成。フォルダも同じように作成できます。
サイドバー上の「+」をクリックするか、サイドバー右クリックでメニューが現れるので、documentかfolderを選択しましょう。
iOS / Android
モバイルアプリでは画面左上のハンバーガーメニューをタップすると、メニューが現れます。開いたメニューの「New doc」か「New folder」を選択してください。
選択すると「Untitled」という名前のファイル / フォルダが作られます。
名称変更
PC / Web
PCやWeb版でファイルやフォルダの名前を変更するには、
- ファイルの場合
- 一番上の行を変更
- サイドバーで右クリック →「Rename」を選択
- フォルダの場合
- 作成直後に入力
- サイドバーで右クリック →「Rename」を選択
上記のいずれかで変更できます。
iOS / Android
ファイル名の変更はPCと同じ。フォルダ名を後から変更するには、フォルダ名の右側に表示されているアイコンをタップして、メニューから「Rename」を選択です。
これで新しいフォルダ(Dynalist)とファイル(Dynalistの使い方)が作成できました。
ファイルの移動
次に作成したファイルを並べ替えたり、フォルダの中にファイルを入れる方法。
共通
ファイルを移動する動作は、PCとモバイルでほぼ共通です。PCならファイル名をドラッグ、モバイルなら長押ししてドラッグしましょう。
ファイルをフォルダの中に入れたい場合、入れたいフォルダの直下までドラッグして、そのまま離さずに右へ移動します。
グレーのバーが右に移動するので、そこでドラッグを終了すれば、ファイルをフォルダの中に移動することができます。
リストの編集
次に作成したリストを編集していきましょう。今回はリストの編集に必須な、最低限これだけ覚えたい使い方に絞ってお伝えします。
項目の追加
共通
ファイルを開き、項目を追加したい場所でEnterキー。通常のテキストで言えば改行の動作をすることで、新たな項目を作っていきます。
大見出しはこの第一階層に記入しましょう。
字下げ (インデント)
リストでは不可欠な字下げ(インデント)の操作。
PC / Web
PCの場合、字下げするには項目を選択してTabキー。そのままEnterを押すと、字下げは維持されたまま新たな項目を作ります。字下げを戻すにはShift+Tabを押しましょう。
字下げを行うと、その項目は上の階層の1要素となり、親と子、孫の関係が出来上がります。
iOS / Android
モバイルアプリはキーボードの上にツールバーが表示されています。
▷≡を押すと字下げ、◁≡を押すと戻ります。
項目の格納と展開
ネストされた項目は格納したり展開したりすることができます。子項目を「閉じる」「開く」動作です。
PC
PC環境では項目の「・」部分 (日本語では中黒。バレットとも呼ばれます)にカーソルを合わせると、中黒が「-」や「+」に変化します。クリックすると格納/展開を切り替えられます。
iOS / Android
モバイル環境では子要素を含む項目の右端に「-」が表示されているので、タップして切り替えです。
ズームイン / ズームアウト
以下ではキーボードショートカットが登場。PCの場合はWindowsを基準にしているので、Macユーザーの方はCtrlをCommandに置き換えてご覧ください。
PC
リストの任意の項目に注目するズームインはCtrl+](日本語キーボードだとLの3つ右)。戻るときはCtrl+[(]の上)
iOS / Android
モバイル環境では項目の「・」部分か、ツールバーの虫眼鏡をタップするとズームイン、上部のパンくずリストをタップするとズームアウトできます。
項目の移動
PC / Web
PC環境では項目を選択してCtrl+↑で上に、Ctrl+↓で下に移動します。
このとき、その項目が字下げされた項目を含むなら、その項目も同時に移動。
マウスを使って移動することもできます。項目の「・」をドラッグ&ドロップしてください。
同じリストの中で順番を入れ替えることはもちろん、サイドバーへドロップすると、その項目をタイトルとする新しいファイルを作成することができます。
ただしこれはコピーではなく、あくまで「移動」です。元々の場所からは消去されるので気を付けてください。
iOS / Android
モバイルでもドラッグは可能ですが、ツールバーの矢印を使う方が簡単確実。
ファイルをまたいでの移動は「Move to」機能を使います。
移動したい項目を選択して、紙飛行機アイコンをタップ。
検索ボックスが現れるので、移動先を検索してタップします。
候補の下にパンくずリストも表示されるので、どこに移動するかはここで判断できます。
タップすると指定した項目の一番下に、選択した項目が移動します。
項目の削除と完了
アウトライナーでは項目の削除と完了は別に考えます。終わったけれど残しておきたい項目には完了を適用しましょう。
PC / Web
まずはPC環境。項目を完全に削除するにはCtrl+Shift+Backspace、もしくはCtrl+Shift+Deleteです。
Backspaceなら削除した項目の上にカーソルが移動、Deleteなら下に移動。
完了した項目はCtrl+Enterで、打ち消し線が引かれます。完了した項目に子項目があれば、グレー文字で表示されます。
iOS / Android
モバイル環境では、どちらもツールバーから実行できます。ゴミ箱で削除、チェックマークで完了です。
1項目をチェックリストに変更
PC / Web
ある項目をチェックリストにするには複数の方法があります。まずは項目単体(+子項目)をチェックボックスに変更する方法です。
選択した1つの項目にチェックボックスを付与するには、Ctrl+Shift+C。
チェックボックスが追加され、そのON/OFFによって完了/未完状態を選択できます。
iOS / Android
モバイル環境ではツールバーの□ボタンです。こちらも挙動は同じ。
子項目をチェックリストに変更
PC
PC環境なら1項目だけではなく、選択した項目の子項目をチェックリストにすることもできます。
ショートカットは設定されていないので、「・」を右クリックしてメニューを出し、「Add checkbox to children」を選択してください。
選択された項目の子以下の項目は全てチェックリストに変わります。親は変更されません。
子項目を番号付きリストに変更
PC / Web
PC環境で項目を番号付きリストに変更するには、変更したい項目の親項目を選択してCtrl+Shift+X。
次のステップ
今回ご紹介したテクニックは、Dynalistでリストを作る上での基本中の基本ですが、新しいアプリを使う取っ掛かりにはなったかと思います。
しかしDynalistの良いところは、タグやカラーでより見やすく楽しいリストが作れるところです。
次のステップとしては、このリストの「見た目」に注目していきたいと思います。