Michael: Hello, マイケルだ!
Mary: Hi, メアリーよ!
Michael: メアリー。君はWorkflowyってアプリ、使ってるかい?
Mary: アウトライナーの? 残念だけど、最近は使わなくなっちゃったわ……だってWorkflowyに限らずアウトライナーって、どれもあんまりエクスポートがイケてないんだもん。
Michael: メアリー……ああメアリー! なんてもったいない!
Mary: 何がもったいないの?
Michael: まずはこのページを見てくれ。
Mary: Wow! すごいじゃない!
Michael: そうなんだメアリー。とってもイカしてるだろ? けれどこの記事、少々難解な単語が紛れ込んでるんだよね。
Mary: 難解な単語って……「グレービーソース」?
Michael: メアリー、今僕が見てって言ったのはローストターキーの作り方ページじゃない。
まったく……君のボケってなんて急角度なんだ! 変化球にもほどがあるぜ!
OK, 話を戻そう。難解な単語ってのは、ずばり「パラグラフ」さ。
直訳すると「段落」なんだけど、アウトライナーで段落ってどういうこと? って疑問に思うユーザーも多いかもしれない。
そこでこの記事では、パラグラフについて少し深堀りしてみよう。Let’s get started!
3種類の「パラグラフ」
正式な文章のパラグラフ
Michael: まず正式なパラグラフについてだ。
本田勝一著『日本語の作文技術』によると、段落とはこういうものらしい。
……段落はかなりのまとまった思想表現の単位であることを意味する。
(本田勝一『日本語の作文技術』 – 第七章 段落)
Mary: Ah……それって、どういうこと?
Michael: 文章ってのは文字を合わせた文(センテンス)によって成り立つ。その文がひとつ以上集まってひとつの内容を伝え終わったとき、そこで改行して次の文章の頭を字下げする。これが段落だ。
Webのパラグラフ
Michael: htmlのパラグラフも、意味としては全く同じさ。内容のひとまとまりを<p>
〜</p>
で囲む。
Mary: あー、それね。小学校で、確か……習ったわ。うん。確か。
Michael: ただWebの文章は、パラグラフの先頭で必ずしも字下げするわけじゃない。
一般的なブログ記事はほとんど字下げしてないだろう? 字下げが一般的なニュースサイトでさえ、使わない場合もある。
小説などの本と違ってWebでは、パラグラフの上下にマージンを設定している。だから字下げが無くても「ひとまとまり」が判別しやすい。Webの文章には字下げが必須ではないってことだね。
Mary: (……シカト?)
Workflowyのパラグラフ
Michael: さて本題のWorkflowyだ。Workflowyのパラグラフは、項目(トピック)のフォーマットの一形態を指す。
手始めに、ある項目を見出しとして設定してみよう。テキストを選択するとメニューが現れる。ここでH1やH2を選択だ。
テキストじゃなく項目を選択して、キーボードショートカットを入力してもかまわない。
普通の箇条書きだった項目は「見出し」というフォーマットに変換されたね。
パラグラフだって同じことさ!
適当にテキストを選択して……そう、今度は左から3つ目の「Paragraph」をクリックしよう。
That’s it! これで完成だ。
見ての通り、中黒が消えた。アウトライナーの中黒が苦手な人も、これでHappyだろう?
今回のアップデートで何が変わったか?
Mary: でもマイク、これって結構前から実装されてた機能よね?
Michael: そう。だけど以前のWorkflowyは、このパラグラフも他と同じように「箇条書きリスト」として出力されていた。
少なくともエクスポートに関して言えば、正式なパラグラフとは言えなかったってことさ。
今回改善されたのがこの部分だ。他のアプリに出力したい範囲を選択して「Export」をクリックしてみよう。
Export画面が開いたら、そのまま Ctrl(⌘)+C でコピーだ。
じゃあコピーしたデータを他のアプリに貼り付けてみよう。
頼むぞ、ちゃんと動いてくれ……そう、いい子だ。
Mary: ああマイク! Workflowyそのままの構造でエクスポートされたわ! なんて素晴らしいの!
Michael: 最高だろ? Workflowyのパラグラフは、普通のエディタにペーストしてもパラグラフとして機能する。つまりどれだけ長文をエクスポートしても、後から修正する必要が無いってことさ!
実験 – notesをエクスポートしたらどうなる?
Mary: 私ちょっと気になることがあるんだけど、notesをエクスポートしたらどうなるの?
Michael: いい質問だメアリー! 相変わらず鋭いな!
じゃあちょっと実験してみよう。notesってのは Shift+Enter で追加できるコメントというか、項目に付与するちょっとしたメモみたいな機能なんだけど、
これを通常エクスポートすると、どうなるかな?
結果は「普通に1つのパラグラフとして出力される」だ。
改行は保存されないみたいだし、正直あんまり便利とは言えない。
Mary: じゃあマークダウンでエクスポートしたら?
Michael: 引用になったね……これが開発者の意図した挙動かどうかはわからないけど、どっちにしても現時点ではあんまり使えないかな。
Mary: あら残念。むしろシカトしてくれた方が良かったのに。
Michael: どうして?
Mary: だってそうすれば、テキストエディタのコメント機能みたいに使えるじゃない!
何を書いても実際には出力されないって、結構便利なのよ。
Michael: なるほど! それもアリかもしれないな。みんなも何か良さげなアイデアがあれば、ぜひ教えてくれ!
近況報告と今後の予定
Mary: 今回も素敵な紹介、ありがとうマイク! それで……私たちの出番もあと少しなんだけど、他に何か伝えておきたいことはある?
Michael: ああ、SNSのXで知ってる人もいるかもしれないけど、僕は今Workflowyの日本語化プロジェクトに少々関わっている。
今回のアップデート情報が公に公開された2記事目だ。今後は他の記事やアプリのメニューも日本語に対応していくだろう。
日本語対応のアウトライナーを探してるなら、今からWorkflowyをチェックしておくことをおすすめするぜ!
Mary: みんなも何か訊きたいことがあれば、Delivery_not_made teamsup…@questionprov751278214473507565.com までメールしてね! マイクが何でも答えてくれるわ!
Michael: 違うぞメアリー。そいつは僕のGmailに送られてきた、なんか……「配達できませんでした」みたいな内容の迷惑メールの発信元アドレスだ! 読者のみんなが間違えて送信したらどうする!
Mary: ちゃんと数字を変更してるから大丈夫よ! 届くことはないわ!
Michael: メアリー……やっぱり君って、ベリースマートだぜ!
Mary: でしょ? あらやだマイク、あたしったら……
Michael: どうしたメアリー?
Mary: これって最高の焼き加減よ!
Michael: 感謝祭はターキーで決まり!