VSCodeでソースコードをターミナル上で実行したい場合、皆さんはどのように操作されるでしょうか。
右上の再生ボタン?
ファイルを右クリック?
F5でデバッグモード?
どれも間違いではありません。ただもっと簡単に実行する方法がいくつかあります。
今回はそんなかゆいところに手が届ききっていない、VSCodeのコード実行をより簡単にする方法をご紹介します。
デフォルトで用意された方法
まずは通常のファイル実行方法を挙げておきます。VSCodeデフォルトではソースコードを実行する場合、まずはこの3つの方法のどれかを選択されるのではないでしょうか。
1.再生ボタン
まずはココ。
エディタ右上の再生ボタン。ソースコードを開いた状態でこれを押すと、
ターミナルに実行結果が表示されます。
2.ファイルを右クリックして開く
お次はこれ。ファイル一覧で実行するファイルを右クリックして、「ターミナルで実行」を選択。
結果は上の例と同じです。
3.F5キーからデバッグを実行
こちらもさらっとご紹介しておきます。ファイルを開いた状態でF5を押すと、
デバッグのモードを選択するプルダウンメニューが開きます。通常はこのままでEnterを押すと、
画面はデバッグモードに切り替わり、その上で実行結果が表示されます。
結論: どれもイマイチ
他にもターミナル上でファイル名を指定して実行する方法もあります。しかしどれもスカッとしない。何かイケてない。
VSCodeが好きで使っている僕ですが、だからこそ一言言いたくもなります。
- マウス操作なんて余計なことしたくない!
- 右クリックとか面倒で時間がかかること何度も繰り返したくない!
- デバッグじゃなくてただ実行したいだけなんだ!
そう思いませんか?もっとエレガントに、キーボードショートカットでバシッ!と実行できる方法は無いもんなんでしょうか?
Code Runner(拡張機能)でなんとかする
長々語ってしまいましたが本題はここからです。
この標準で用意された、なんともイケてないコード実行方法を解決する方法、1つ目は「Code Runner」という拡張機能です。
拡張機能アイコンをクリックして「Code Runner」と検索してみましょう。
同じような名前で全く別の拡張機能もあるので注意です。インストールボタンでインストールします。
Code Runnerの設定
インストールが終われば検索結果の右下にある歯車アイコンをクリックします。
出てきたメニューから「拡張機能の設定を構成」を選択すると、Code Runnerの設定画面に移ります。
ここは通常通り「ファイル」→「基本設定」→「設定」から拡張機能を選んでもかまいませんが、名前が「Run Code configuration」になっているので注意してください。
ここで変更する項目は1つだけ。「Run In Terminal」のチェックボックスをON。
ONになっていない場合、ターミナルではなく「出力」タブで実行されます。若干不便な面もあるので、ONにしておくことをお勧めします。
設定が完了したらもう一度ファイルを開いてみます。
今度はマウスを使う必要はありません。Ctrl+Alt+N(MacではCtrl+Option+N)を押してみましょう。
再生ボタンを押したときと同じように、実行結果が表示されました。
Code RunnerにはCtrl+Alt+Mでコードを停止させたり、他にもいくつかショートカットが用意されています。
キーボードショートカットを作ってなんとかする
最後にご紹介するのは、「無いものは作る」ということで、キーボードショートカットを自分で作ってしまおうという解決方法。
この方法だと拡張機能のインストールすら不要です。早速見ていきましょう。
まずは「ファイル」→「基本設定」→「キーボードショートカット」と進んでショートカット設定画面を開きます。
またはキーボードでCtrl+K→Ctrl+S(Ctrlは一旦離してください)でも開きます。
ズラリと設定項目が出てくるので、上の検索窓に「実行」と入れて検索してみます。
すると「実行」に関する項目が出てくるので、ご自身の環境に合わせて「ターミナルで〇〇ファイルを実行」の左側にある「+」をクリックします。
するとこのようなボックスが現れるので、設定したいショートカットキーを入力してみましょう。
他のコマンドでそのショートカットキーが使用されている場合、上のようにアラートが表示されます。できるだけ他と被らないように設定しましょう。
どうしても被ってしまう場合はこのアラートをクリックして、被っている元のショートカットキーを設定し直すことも可能です。
Enterを押せばショートカットキーが登録されます。