この記事はこんな方のために書いています。
- Windowsを使う機会がある
- 毎日開くようなフォルダが複数ある
- ファイルを別フォルダに移動させたり、コピペする作業が面倒だ
- 気が付くとフォルダウインドウをいくつも開いていることがある
複数当てはまるという方、Windowsのファイラー (フォルダやファイルを表示するソフトウェア) はエクスプローラーだけだと思ってませんか?
ハッキリ言いましょう。
エクスプローラーなんて使うのは老害だけで十分だ!
(半沢直樹風に)
下の画像みたいに複数ウインドウを開いていた非効率的な時代は、もうとっくに終わっているんです。
今の時代はこんなことする必要など全くありません。なぜなら、
- よく使うフォルダは1クリックで全て開くことができる
- ファイルの移動やコピペは1つのウインドウで完結する
- 機能は自分の好きなものを自由に選択して追加できる
これが現代のファイラーです。ファイラーを起動するだけで、タブを駆使すれば10個以上のフォルダを開くことだってできます。
今回はエクスプローラーを完全に過去へと追いやるタブ型ファイラー「Tablacus Explorer」(タブラカス・エクスプローラー)。
その第1回としてこの記事では、導入方法と基本操作、分割ウインドウを取り上げます。
そのままでも優秀な現代ファイラーをわずか数クリックでカスタマイズし、毎日の作業効率を大幅アップしてしまいましょう。
Tablacus Explorerの特徴と導入方法
どんなアプリ?
- 無料のタブ型ファイラー
- アドオン(拡張機能)により、様々な機能を追加できる
- ポータブルアプリである
- インストール不要
- クラウドサービスやUSBメモリを活用することで、他のマシンでも同じ設定が使える
- 更新頻度が高すぎてちょっと引く
要はカスタマイズ性が高く多機能で、現在も活発に開発されているファイラーアプリケーション。
なんだか難しそうに感じる方も多いと思います。しかし少なくともここで取り上げる部分は、断言しますが超簡単。誰でもできます。
万が一使いにくければアンインストールすればOKです。Tablacus Explorerのアンインストールはフォルダを削除するだけなので、システムを汚すリスクは全くありません。
導入から起動まで
それでは始めていきましょう。ダウンロードは公開サイトから。
画面中央「ダウンロード」ボタンをクリックするとダウンロードが開始されます。
完了したら解凍して、フォルダを開きましょう。
OSのビット数に合わせて「TE32.exe」か「TE64.exe」をダブルクリック。
最近のマシンならほとんどの場合64bitで問題無いはずですが、確認したい方はWindowsの設定アプリを開き、「システム」>「詳細情報」と辿ってください。
このページの「システムの種類」にOSのビット数が記載されています。
exeファイルをダブルクリックすると起動完了。
このままでも普通のタブ型ファイラーとして使うことはできます。タブの右側に表示された「+」ボタンをクリックすると、
新しいタブが開きました。このタブで適当なフォルダを開いて、もう1つタブを追加。
1つのウインドウで別々のフォルダをいくつも開くことができます。さらにこのドキュメントフォルダから別のフォルダにファイルをコピーしてみましょう。
移動やコピーはファイルを選択して、移動先のタブにドラッグするだけ。非常に直感的に操作できます。
ここまでがアドオン不要の超基本的な使い方。なおエクスプローラーと同じように右クリックメニューなども使えるので、大抵の操作にはほぼ違和感を感じないはず。
画面分割アドオンのインストール
次にアドオンを追加して、最初にお見せしたような画面分割ファイラーに進化させていきましょう。
メニューバーの「ツール」>「アドオン」をクリック。
オプション画面が開きます。
- 「アドオンを入手」をクリック。公開されているアドオンがズラッと出てきます
- 画面上部の検索窓に「分割」と入力してEnterを押しましょう
- 検索結果が表示されます。この中の「分割」を最初にインストール。
この時点で2分割、4分割がインストールされます - 後はお好みで「3分割」や「6分割」などを個別にインストールしてください。
ここでは6分割のみインストールします
ここまで終われば右下の「OK」を押して戻りましょう。ウインドウの右上端にアイコンが追加されているはずです。
これが分割のボタン。「3×2」をクリックすると、
ウインドウが3×2に分割されました。
タブの基本操作
タブを追加/削除する
画面が分割できたら、現在空になっている場所にフォルダを開いていきましょう。
こんな風にタブ自体をドラッグ&ドロップしたり、
またはフォルダ内のフォルダアイコンをドラッグ&ドロップ。
最初の例と同じく「+」ボタンクリックでも新しくフォルダを開けます。お好みの方法で追加してください。
逆にタブを閉じるには、閉じたいタブを選択してCtrl+Wを押すか、タブの右クリックメニューから閉じることができます。
タブに閉じるボタンを追加する
またタブに閉じるボタン「×」を付けるにはメニューからツール > アドオンを開き、「タブプラス」アドオンのオプションで「タブを閉じる」にチェックを入れましょう。
ナビゲーションウインドウ(フレーム)を表示する
タブの右クリックメニューで押さえておきたい機能がフレーム表示です。
タブを右クリック →「フレームを表示」を選択。
エクスプローラーで言う「ナビゲーションウインドウ」が開きます。タブごとに開くことができるので、必要であれば表示しておきましょう。
もしくはタブをアクティブにしてから、ツールバーの「ツリー」アイコンをクリックしても同じようなウインドウが開きます。
この2つは別物なので、混同しないよう注意してください。
タブをロックする
ついでにもう1つ。タブを間違って閉じてしまわないよう、ロックする方法を確認しておきましょう。
上と同じくタブの右クリックメニューから「ロック」を選択するか、タブをダブルクリックします。すると、
タブの左端にピンのようなアイコンが現れます。これでタブがロックされた状態。このタブは閉じるボタンが非表示となり、Ctrl+Wで閉じようとしても閉じられなくなります。
解除するにはもう一度同じ操作を繰り返してください。
最後に
今回はTablacus Explorerの入門編ということで、ごく基本的な操作と画面分割についてお話しました。
これだけでも、少なくともWindows標準のエクスプローラーよりは使い勝手の良いファイラーだということがお分かりいただけたかと思います。
タスクバーにピン留めして、ワンタッチで起動しよう!
今後も使いそうだと感じたらアプリをタスクバーにピン留めするなどして、次回以降ワンタッチで起動できるようにしておきましょう。
フォルダごと好きな場所に移動してから.exeファイルを右クリックして、メニューからピン留めできます。
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Tablacus Explorerの威力はまだまだこんなものではありません。たくさんの魅力が詰まったファイラー体験を、ぜひご一緒に楽しみましょう。