前回までの記事ではTablacus Explorerの基本と分割ウインドウ、そしてプレビュー機能にフォーカスしてきました。
しかしこのアプリの奥深さは、まだまだこんなものではありません。今回は数ある機能の中からお気に入り、タブグループ、ラベルを取り上げます。
- よく使うフォルダを保存、整理しておきたい
- 仕事とプライベートなどTPOに応じて、開くタブを切り替えたい
- 別々のフォルダに置かれているアイテムを、一ヶ所にまとめて表示したい
こんなときに活躍するのがこれらの機能です。早速見ていきましょう。
お気に入り
Webブラウザのブックマークに相当するのがお気に入り。機能自体はアドオン無しでも使えます。
お気に入りに追加したいフォルダをタブで開き、メニューの「お気に入り」>「お気に入りに追加」を選択。
ダイアログが開くので、表示名を決めてOK。
これでフォルダがお気に入りに登録されました。
フォルダを削除するにはメニューから「編集」を開き、削除したいアイテムを選択して「取り除く」をクリックしてください。
表示名の変更もここで可能です。
お気に入りに登録しておくと、そのフォルダをいつでも呼び出すことができます。間違ってタブを閉じてしまったり、任意のタブでフォルダを開きたい場合にはシンプルかつ便利な機能。
お気に入り用のアドオン
ボタンやバーを表示する
お気に入りをより便利に使うためのアドオンも用意されています。代表的なものは次の4種です。
- お気に入り
- お気に入りに追加
- お気に入り バー
- お気に入り バー(水平)
各種ボタンやバーを追加するアドオン。必要に応じてインストールしましょう。
お気に入り バーは競合に注意
この中で「お気に入り バー」はサイドバーでお気に入りを表示するため、多くのフォルダを常に表示しておくのに便利ですが、プレビューなど他のサイドバーを使うアドオンと競合する可能性があります。
「プレビューが表示されなくなった」など競合が疑われる場合は、どちらかを右側に移動するなどして対応してください。
お気に入りに登録したフォルダを新規タブで開くには?
標準状態ではお気に入りからフォルダを開くと、アクティブなタブで開きます。これを新しいタブで開くようにするには、
- お気に入りバーから開く → アドオンの設定画面で「新しいタブで開く」にチェックを入れる
- ボタンやメニューから開く → 「新しいタブでお気に入りを開く」アドオンを別途インストールする
以上のように対応が分かれるので注意しましょう。
「新しいタブでお気に入りを開く」アドオンは設定不要で、インストールするのみ。
タブ グループ
現在開いている全てのタブを1グループとし、さらに新しく別のグループを作ることができるタブグループ機能。
より多くのタブを開きたい、あるいはTPOに合わせて開くタブを変えたいときなどに有効な手段です。
「タブ グループ」アドオンをインストールするとタブの上にもう一段、タブグループのタブが作られるので、「+」ボタンで新しくグループを作ります。
なおタブグループの名前や表示色は右クリックメニューから変更可能です。
ラベル
ラベルとは、ファイルやフォルダに自由に付けられるタグのようなもの。例えば「アプリケーションの実行ファイル(.exeファイル)をまとめて1つのタブに表示する」ような使い方をするなら、このラベル機能がおすすめです。
ラベルを作成する
最初に「ラベル」と「ラベル ボタン」アドオンをインストールしておきます。
次にファイルやフォルダ(何でもかまいません)を右クリックして、「ラベル」>「編集」と進みます。
(ラベルボタンをクリックしても同様の操作が可能です)
次の画面でテキストボックスに、作成するラベルの名前を入力します。
1つずつ作成することも勿論できますが、ここでは「アプリ」「画像」「現在のプロジェクト」という3つのラベルを同時に作成しています。
複数のラベルを同時作成するには、画像のように半角のセミコロン;で区切ってください。
これでラベルが作成できました。次はファイルやフォルダにこのラベルを付けていきましょう。
ラベルを付ける
ラベルを作成した時と同様、ラベルを付けたいファイルやフォルダを右クリック→「ラベル」と進みます。
今度はそこから「追加」を選択して、付けたいラベルを選んでください。
この作業を繰り返して、まとめたいアイテムにラベルを付けていきます。
ラベルをタブとして表示する
それでは作成した「アプリ」ラベルが付いたアイテムを1つのタブに開いてみます。ラベルボタンをクリックして、表示したいラベルを選択。
ラベル名のタブが開き、同じラベルが付いたアイテムが一覧表示されます。
こんな感じで簡易的なランチャーとしても使えるラベル機能、ぜひ試してみてください。