僕がToDo/タスク管理アプリに求める機能は至ってシンプルです。
- 基本的な機能が無料で使える
- OSやデバイスを問わず利用可能
- 自然言語でタスク登録
- 使いやすいウィジェット
- 複数回通知 (見逃し防止)
特別なことは何一つありません。しかしこれら全てを兼ね備えるアプリに出会うまでにはかなりの時間を費やしました。
あれも違う、これも違うと様々なアプリを試し続け、最終的に行き着いたのが「TickTick」です。
使い始めて約2年。あれだけ探し回っていたタスク管理アプリを検索することはもうありません。純粋な興味以外では。
今回は無料で十分即戦力として使えるタスク管理アプリ「TickTick」の特徴と、他のアプリには無い魅力をご紹介しましょう。
(※ TikTokでもTick-Tockでもなく「TickTick」です!)
TickTickの特徴
TickTick – todoリスト、習慣 タスク管理
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自然言語でタスク登録
タスク管理アプリとして最も基本的な機能、それが「自然言語でタスクを登録できること」です。早速明日の会議をタスクとして登録してみましょう。
アカウントを登録してログインするとこんな画面が現れます。(画像はWeb版)
新たなタスクを登録するには、入力欄にこんな感じで記入してください。
明日15時 会議
この状態でEnterを押すと実際にタスクが登録されます。
「明日」は明日の日付として、「15時」は開始時刻として登録されました。これが自然言語を使ったタスク登録です。
他にも「3/10 19時30分」や「(次の)日曜 朝」など様々な表記に対応しています。
豊富なウィジェット
タスク管理アプリは常に自分の身近にあり、どこにいてもすぐに操作できるのが大前提。その意味ではモバイル、特にiPhoneなどスマホアプリの使い勝手は重要です。
その使い勝手を向上させるのに欠かせないのがウィジェット機能。ウィジェットをホーム画面に配置しておくことで、わざわざアプリを起動せずとも今日のタスクを確認したり、新たなタスクを登録できます。
幸い明日の会議まで時間があるので、こちらも使ってみましょう。
(一応お伝えしておくと、iPhoneではホーム画面で任意のアイコンを長押し→「ホーム画面を編集」→画面左上の+ボタンをタップするとウィジェット選択画面が開きます)
ウィジェットは全部で12種類。シンプルなタスクリストや、
有料版でアンロックされる週間/月間カレンダーなど、バラエティに富んだラインナップ。
新たなタスクは右上の+ボタンから直接登録できるので、僕は基本的にウィジェットからTickTickを利用しています。
複数回通知で見逃し防止
自然言語に対応していてWindows / Mac / iPhone / Androidのどれでも使える。これだけならアプリの選択肢はかなり多いでしょう。
ただ1つのタスクにつき複数回通知してくれる機能を持つアプリはそれほど多くありません。
例えばスマホをポケットに入れて歩いていると、バイブレーションが震えても気付かないなんてことも多いですよね?
タスク管理アプリを利用する最大のメリットは「そのタスクを頭から追い出せること」。逆に言えば、必要なときに思い出せなければ無意味です。
つまり通知機能が貧弱なアプリは、そもそもタスク管理アプリとして弱いと言えるでしょう。
その点TickTickはデフォルトで2回通知してくれるし、その時間も【設定 > 一般 > 新しいタスクのデフォルト】から細かく設定可能。
(3回以上の通知は有料アカウントのみ)
また【設定 > 音と通知 > 強力なアラート】をONにしておけば通知が無視されたとき、もう一度同じ通知を繰り返してくれます。
僕と同じように「通知に気付かないことが多い」方には特に嬉しい機能です。
TickTickの何が特別なのか?
ここまでおすすめしておいて何ですが、TickTickは決して全てにおいて最高のアプリというわけではありません。例えば自然言語への対応力では、超有名な老舗アプリ「Todoist」の方が遥かに強力です。
また日本語ローカライズもTodoistの方が上でしょう。TickTickは未だにアプリ内で不自然な日本語が散見されます。
しかしながらTodoistも、無料アカウントでは通知機能が全く使えないという致命的な問題を抱えています。
また「Microsoft To Do」もTodoist同様、自然言語に優れたタスク管理アプリです。
ただしこちらはiPhone用ウィジェットの種類が少なく、総合的に見ると若干不満を感じます。
「Google ToDo」もタスク管理アプリとしては有名で、GoogleカレンダーやGmailとの連携が取りやすいのは大きな強みです。
(実際パソコンからはGmail経由でアクセスする形)
Google ToDo リスト: タスク管理
Google LLC無料posted withアプリーチ
しかしこちらは日々のタスクというよりも、もう少し大きな単位であるプロジェクト管理に向いている印象を受けます。
またチームで使用するには便利な設計ですが、その分自然言語への対応はお粗末で、タスクの日時は個別に設定する必要があるというのも気に入らないポイントです。
TickTickの強みはバランスである
このようにタスク管理アプリは有名どころでも「部分的に優れている箇所はあるが、逆に大きな欠点もある」アプリが多いのが現状。だからこそ僕はかなりの時間をアプリ選定に費やす必要がありました。
「登録・ウィジェット・通知」といったアプリの基本要素において、TickTickは決して100点満点は取れないでしょう。しかしそのバランスや総合力で言えば、TickTickに勝てるアプリはそうありません。
その他の機能
上記のように突出した機能というより、タスク管理アプリとしての総合力に優れるTickTickですが、その他にはどんな機能があるのでしょう?
ここからはTickTickのユニークな機能を2つご紹介します。
週間管理機能
例えばあなたが英語学習者だとすると、こんな計画を立てるかもしれません。
- 一日一回、文法の学習を進める
- 一日二回、昼休みと寝る前に英単語を覚える
これは通常のタスクというより、毎日の習慣にすべきタスクです。またその他の習慣的行動 (洗濯やゴミ出し) とは大きく違う点もあります。
学習や筋トレなど何らかの目標達成のために行う習慣は、積み重ねが必要不可欠であるという点です。
ぜひTickTickを使ってあなたの積み重ねを記録してみてください。記録と向き合い、自分を客観視することで見えてくるものも多いはずです。
- 立てた計画に対して実績はどうか?
- 達成率が低ければ目標を低く修正したり、簡単すぎるなら目標を高く設定し直す
- 自分はこれだけやってきた!
- 成長を可視化することで過去の自分と比較でき、モチベーションを維持できる
ちなみに習慣管理機能も個別のウィジェットが用意されているので、ワンタッチで記録できます。
ポモドーロタイマー
目標達成のための習慣をより効率よくこなすためのメソッドとして有名なのが「25分集中→5分休憩」を繰り返すポモドーロ・テクニック。
時間計測にはもちろんタイマーが必須であり、そのための専用アプリも多くリリースされていますが、TickTickユーザーなら新たにアプリをダウンロードする必要などありません。
なぜならその機能は、すでにあなたの手の中にあるからです。
ただのオマケ機能? そんなことは断じてありません。ポモドーロもちゃんと統計データとして記録できます。
さらにこのタイマーもウィジェット対応。なんという至れり尽くせり!
もう僕のホーム画面はTickTickで埋め尽くされています。
TickTickを試さないのは、もはや損害である
最後に今回のまとめです。TickTickとは、
- 自然言語でタスク登録
- 豊富なウィジェットで快適操作
- 複数回通知で見逃し防止
- 習慣管理、ポモドーロタイマー
といった機能を備える万能タスク管理アプリです。そして大事なことは、今回ご紹介した機能の全てが無料で手に入るということ。
あなたがTickTickを試すことで失うものなど何一つありません。むしろ試さないことこそ機会の損失であり、重大な損害であるとも言えるでしょう。何しろあなたのライバルは、既にTickTickの恩恵を受けているかもしれないのだから。
おっと、もうこんな時間になってしまいました。そろそろ会議に向かわなくてはなりません。ということで今回はこの辺で。またお会いしましょう。