ファイル単位ならね。
ということで今回はVSCodeでカーソル位置、インデントのタイプとサイズ、文字コード、改行コード、言語の設定方法をまとめて見ていこうと思います。
ファイルの設定を確認する
まずはVSCodeを起動してコードを書きたいファイルを開き、一番右下を見てみましょう。
ここにはファイルに設定されている様々な情報が表示されています。
- 現在のカーソルの位置
- ファイルに設定されているインデントに使用する文字とサイズ
- ファイルに設定されている文字コード
- 改行コード
- VSCodeがそのファイルを読み込んだとき、どの言語のファイルとして読み込んでいるか
さらにこれらの情報をクリックすることで設定を変更することができます。以下で詳しく見てみましょう。
ファイルの設定を変更する
1.カーソル位置を移動する
まずは適当にファイルを開いてみます。
ただのデータファイルですが、3143行という長いファイルです。例えばこのファイルの2500行目に移動したいと思った場合、これをスクロールで移動するのはかなり面倒になります。
そこで右下の「行1,列1」の部分をクリックしてみます。
画面上部に検索窓のようなものが現れ、移動先の行と列が指定できるようになりました。
ここに「2500」と入力してみましょう。
エンターを押すまでもなく、2500行目が表示されました。
さらに列も指定してみます。列を指定するには「2500,20」のように、列指定の後でカンマ(,)やコロン(:)で区切って列番号を入力するだけ。
その状態でエンターを押すと、
2500行目の20列目にカーソルが移動しました。とっても簡単にカーソル移動ができるので、ぜひお試しください。
2.インデントのタイプ、サイズを変更する
次にインデントの設定を変更してみましょう。
多くのプログラミング言語でインデントは「段落」という程度の意味しか無く、そのサイズ(1バイト文字を何個使用するか)は可読性重視で、ある程度自由に設定できます。
改めてステータスバー右下を見てみると、
スペース:4と表示されています。これは「Tabキーを1回押したとき、スペース4つで1段階の段落を作ります」という意味になります。
つまり一つ上の画像の場合だと縦線が1つ入っているので、スペース4つ×2のインデントが作られているわけです。
ではこれを変更してみましょう。先ほどと同じように「スペース:4」の部分をクリックします。
すると今度はこのようなプルダウンメニューが表示されました。
上から2つはインデントをTab、スペースどちらの文字で表現するかを選択するものです。どちらを選択するかによって、挙動などが若干変化します。
タブ文字は環境によってはエラーが起きる可能性もあるのでスペースをお勧めしますが、今回はタブ文字を選択してみましょう。
使用する文字の種類を選択すると、次にその文字何文字で1段階のインデントとするかを尋ねてきます。
違いが分かりやすいように1を選択してみます。
明らかに縦線の数が増えていることがわかると思います。
最初にスペース4つで1段階のインデント×2となっていたものは、タブ文字1つで1段階となり、合計で8段階のインデントが生成されている状態になりました。
これはTabキーを押したときの挙動にも反映されます。最初の状態だとTabキーを1度押せばスペース4つのインデントが生成され、上の画像のような状態だとタブ文字1つのインデントが生成されます。
どのようなサイズを選ぶかはある程度個人の自由ですが、できるだけ状況に合わせ、可読性の高いものを選択しましょう。
3.文字コードを変更する
文字コードとは?というところまで解説してしまうと長くなってしまうので、ここでは使い方だけお伝えします。
ソースコードのファイルを開いたとき、こんな風に文字化けしてしまっている場合があるかもしれません。
VSCodeが設定した文字コードが、実際のファイルの文字コードとズレてしまっていることが原因として考えられます。
このような場合はステータスバーの文字コードの部分をクリックしましょう。上の例で言えば「Windows 1252」の部分です。
インデントのときと同じように、プルダウンメニューが表示されました。
「エンコード付きで再度開く」を選択。
UTF-8を選択。場合によっては違うものが正解かもしれませんので、試してみましょう。
UTF-8で書かれたテキストであれば、これで文字化けが解消されます。
4.改行コードを変更する
改行コードとは改行を表現する文字列のこと。
プログラミングの世界では、改行はただEnterを打ち込んでも表現できません。そのため改行専用の文字を使うことで改行を表現しています。
CR(キャリッジリターン。カーソルを左端の位置に移動すること)、LF(ラインフィード。カーソルを新しい行に移動すること)の組み合わせで表現されますが、これはOSによって異なります。
OS | 改行コード | 使用する文字列 |
---|---|---|
Windows | CRLF | \r\n |
Mac(OS9まで) | CR | \r |
UNIX系 | LF | \n |
これらの文字を改行したい場所で入力することで、ソースコード上で改行を表現できるわけです。
ファイル単位でこの改行コードを変更したい場合、ステータスバーの改行コード部分をクリックしましょう。
するとLFかCRLFを選択するプルダウンメニューが現れます。どちらかを選択すると、そのファイルの改行コードを変更することができます。
今現在ソースコードを書く時点での主流はLFなので、特別事情が無ければLFにしておけば大丈夫です。
5.言語を変更する
こちらは僕の環境ではあまり使用頻度は高くありません。というのも、拡張子さえ間違えていなければ、VSCodeは何の言語で書かれたファイルであるかを自動的に判断して、適切に対応してくれるからです。
ただ今回は分かりやすく間違えたファイルを開いてみます。
コードとしては完全にPHPですが、拡張子は.pyです。このためVSCodeは拡張子に従って、Pythonのファイルとして無理やり認識しようとしていますが、そうするとこれは間違いだらけのファイルとなってしまいます。
このような場合はステータスバーの「Python」をクリックし、上に出てきたテキストボックスに正しい言語名を入力しましょう。
正しい言語を選択してEnterを押すと、ファイルの拡張子はそのままですが、ちゃんとPHPファイルとして認識されました。