[Obsidian]Daily notesの利用法 & 月別インデックスの作り方

Obsidianの数ある機能の中で、僕が最も頻繁に利用するのは「Daily notes」であると言っても過言ではありません。今回は僕が実践しているDaily notesの利用法についてお話しします。

Daily notesを使うための準備

標準状態ではDaily notes自体がOFFになっているので、「Settings > Core plugins > Daily notes」をONにしておきましょう。

またその日のDaily notesを開くホットキー(キーボードショートカット)は「Settings > Hotkeys > (『today』などで検索) > Open today’s note」で設定可能。僕はAlt+Tで開くようにしています。

Daily notesの基本的な書き方

何を書くか?

ここに何を書くかはあなたの自由です。しかし敢えて言えば、漏らさず書くのが基本だと思っています。僕はその日に起こったこと、感じたこと、買ったものなどはできるだけリアルタイムで書き込みます。

その情報が大事かどうかなど考える必要はありません。重要なのはその日の情報が全てここに保存されていることです。Daily notesを日記として使う方も多いと思いますが、僕のイメージでは日記というよりも記録。情報があればあるだけ詰め込んでおくダンボールのようなものです。

Today’s noteの書式

そんなわけで、僕はDaily notesの細かな書式や整理についてはほとんど意識していません。毎日触れるものほどルールはシンプルであるべきだと思っています。僕がDaily notesに課しているルールはただ2つだけ。

  1. 最初は時刻で始める (「いつ」をより正確に記録しておくため)
  2. 1行目は見出しにする (後で他のページから参照する際、見出しにリンクするため)

見出しの#や時刻の入力にはAutoHotkeyを使い、ショートカットキーで出力しています。AutoHotkeyは慣れるまでが面倒ですが設定さえしておけば一発で入力できるので、Windowsユーザーの方は試してみてください (詳細については長くなるので割愛) 。

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またObsidianはテンプレートを使うことで入力を簡素化できます。こちらは呼び出しに一手間かかりますが、AutoHotkeyなどの導入が面倒ならテンプレート機能を使いましょう。

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Daily notesからのリンクは「広げる」リンク

僕はDaily notesに何でも書き込みますが、その代わり深い情報は書き込みません。ここに書くのは事実と、感想などの簡易的なテキストのみ。より深く考えるべきと思えるキーワードがあるなら、そのキーワードをタイトルとして新たにページを作成し、そこにリンクを張ります。

先ほどの例で挙げた画像では「テーブル」や「Zettelkasten」をキーワードとしてリンクが張られていました。これはいわば考えを広げる、あるいは深堀りするためのリンク。
ある物事をより深く掘り下げるにはDaily notesのような雑多な空間よりも、そのキーワード専用のページを用意する方が整理しやすいのでおすすめです。

キーワードを選択して[[と入力し、Ctrl+クリック(MacではCommand+クリック)すると、そのキーワードをタイトルとしたページが新規作成されます。

インデックスページは「まとめる」リンク

Daily notesから移動した先は多くの場合、そのキーワードに関する情報をまとめる『インデックスページ』となります。例えば下の画像は「Zettelkasten」の概要や画像、参考リンクをまとめたページです。

キーワードに関する資料は全てこのページに記載します。ただしテキストが長くなりそうなら、再び広げるリンクの出番です。
「ニクラス・ルーマン」や「Zettelkastenのルール」といった情報は、一覧性を重視するインデックスページに掲載するにはテキスト量が多すぎます。インデックスページはその名の通り、あくまで見出しや表紙としての役割であって、このページ1つに全ての情報を直接詰め込む必要はありません。

Daily notesから広げたリンクはキーワードごとの小さなインデックスページでその情報をまとめ、さらにそこからより詳しい情報を深堀りしていく。情報がある程度まとまれば、それらのキーワードをさらに大きなインデックスページにまとめる。これが「広げるリンク」と「まとめるリンク」の使い方です。

情報を閲覧するにはこのルートを逆にたどります。大きなインデックスページをアクセスしやすい場所に配置しておき、キーワードから小さなインデックスページ、さらに深い情報へとアクセスすることができます。

Copy search result で月別インデックスを作る

こんな感じで日々活躍しているDaily notesですが、「ひと月をザッと振り返りたい」という場合は若干面倒です。そこで、ある月のDaily notesだけをまとめた月別インデックスページを作ってみましょう。
Obsidian標準の「Copy search result」という機能を利用すれば簡単に作成できます。

① その月のDaily notesを検索します。サイドバーの「Search」をクリックして、「年-月」で検索すればOK。
(Daily notesのタイトルテンプレートを変更している方は、それに応じて検索ワードを変更してください)

② 検索ボックスの上に並んだボタンから「Copy search result」をクリック。

③ 検索結果のウインドウが開きます。

不要なファイルがあればこの一覧から選択して削除しましょう。その後「Copy results」をクリックすると、一覧がコピーされます。
必要に応じて設定を変更してください。

設定項目意味
Show path相対パスを表示。通常は不要。
Link StyleObsidian独自のリンクか、Markdown形式のリンクかを選択。
List prefixDashにすると番号無しリスト、Numbersにすると番号付きリストに。

④ インデックス用のページを新規作成し、「〇〇年〇〇月」など分かりやすい名前を付けます。そのページにコピーしたものをそのままペースト。

これで月別のインデックスページが完成しました。プレビュー画面ではマウスオーバーでその日のメモを確認することができます。

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