[Obsidian] とにかく頑張らない使い方

前々回のみんなデイリーノート、どう使ってるの?には、多くのアンサー記事をいただきました。

📘果てなきデイリーノートの旅路 with Obsidian - Minerva
📘果てなきデイリーノートの旅路 with Obsidian - Minerva

かなり広範囲を網羅した濃厚な記事とか、

Obsidianのデイリーノートをどう使っているか実際に書き出してみた。|a-natsuki
Image by AI素材.com デイリーノートの使い方をちゃんと書こうと思った。 先だってデイリーノートの使い方についてとっても面白い記事が上がっておりました。 みんなデイリーノート、どう使ってるの? 僕のデイリーノートって、今はすごくシンプルなんですよ。本で紹介したように、 やること やったこと メモ を書くくら...

記事を受けての深掘り記事、

【Obsidian🔰#2】何を書くかって話|みならい
前回は意識が低すぎたためにいろんな部分を端折ってしまいました。 (だからと言って、今回は意識高くバリバリやるぞ!って話ではないんですよね……あしからず。) 飽き性のぼくでも、未だに継続しております。 そして今回のトピックとしては以下の2点です。 🤔 何を継続してるの? 🤔 どういう端末で何をしてるの? Obsidian...

ちょっとビビりつつも、新たなテーマを展開した記事など。

すいません、みていさん。別に「俺の記事にリンクしろ」って文句垂れたわけじゃないんです。ホントに。
この記事も楽しく拝見しました。ただ……

その時間は寝ろ
noteの投稿ボタン押していい時間じゃねぇだろ。

……ああ、またつまらんツッコミを入れてしまった。でも気になるしさぁ……。

で、今回もちょっと前々回に通じる部分ではあるんですが、
本当の意味で頑張らない / 意識低い使い方って何だろう?
ってところを考えてみようと。

今までなんやかんや、頑張る前提だった気がするんですよ。僕も、他の場所で発信してる皆さんもそうです。
その結果、こういうイメージが付いちゃうんだな。

  • Obsidian使うには設定を変更しなきゃいけない
  • マークダウン記法をマスターしなきゃいけない
  • 色んなプラグイン入れなきゃいけない
  • プラグイン使うために英語読めなきゃいけない

実際は全然違うのに。
というか一般ユーザーにとって、こういうのは使う前に習得すべきものじゃなくて、使っていくうちに湧き出る不満を解消するための頑張りなんです。(ってこの前ごりゅごさんが言ってました。完全に同意します)
それがあたかもObsidianを使うための前提条件であるかのように扱われてしまっている。これは記事を書く側の人間としても不本意だ。

良いだろう。
なら頑張らずにやってやろうじゃないか。

今回はこれら要素を徹底的に省き、クリックなどの各種基本操作すら最小限に留めた上で、

  • なんか私、Obsidian使えてるんじゃね?

と思えるような、「とにかく頑張らない」Obsidianの使い方をご提案しましょう。

WebクリッパーとしてのObsidian

重要なのは頑張らないこと。ならばその条件は、文字すら書かない運用でしょう。
ただあなたが何も書かなければ、真っ黒な画面と睨めっこするしかありません。基本的には。

そこでWebクリップです。
文字なんか誰かが書いたもん持ってくりゃいいんですよ。

Obsidian用のWebクリッパーはChrome拡張機能(MarkDownload)もあるんだけど、僕個人としてはこっちのブックマークレットの方が簡単でおすすめ。

Obsidian Web Clipper
A bookmarklet that saves web pages to Markdown files in Obsidian.

ページの「Installation」にあるリンクを、ブラウザのブックマークバーにドラッグしてください。

これで準備は完了です。Obsidianをインストールして「クイックスタート」しましょう。

あとはなんか、気になった記事があるとするじゃないですか。
例えばYahoo!ニュースとかでもいいですよ。

ページを開いた状態でブックマークレットをクリック。
「Obsidian.appを開きますか?」というウインドウが出た場合は「開く」をクリックしてください。

記事が新たなノートとして取り込まれます。
画像はあくまでリンクなのでオフラインでは表示されませんが、テキストに関してはいつでもどこでも確認OK。

操作カウント:

  • クリック – 2回
  • ドラッグ – 1回
  • 押したキーの数 – 0

「キーを押す」という頑張りで不要な部分をカットする

まぁこの時点では、当然ですが不要な部分もあるわけですよね。
これ以降はいらないからカットしたいと。なるほど。

じゃあ、ちょっとだけ頑張りましょうか。
「ここまで残したい」位置の最後にカーソルを合わせて、

  • WindowsならCtrl+Shift+End
  • MacならCmd+Shift+↓

を入力です。
カーソル以降の内容が全選択されるので、Deleteキーを押せば一気に削除できます。

操作カウント:

  • クリック – 3回
  • ドラッグ – 1回
  • 押したキーの数 – 4

もう少し頑張って、今日のノートにまとめる

え、何。
「今日のWebクリップをまとめたい」って?

マジで? そんな頑張るの?
……まぁそれくらいならやりますか。

今日のノートを開くには画面左端のリボンアイコンでも良いけど、今回はちょっと違う方法を試してみましょう。
Webクリップ一番上の部分に、今日の日付が表示されています。その右側にあるリンクのアイコンをクリックです。

これが今日のノート(デイリーノート)。
保存した記事は左側の「Clippings」フォルダに収まるので、そこからドラッグするとか、あとは[[と入力して記事を選択してください。内部リンクが作成されます。

操作カウント:

  • クリック – 5回
  • ドラッグ – 2回
  • 押したキーの数 – 6

日記としてのObsidian

普通に書けば良いじゃん。マークダウンとか不要ですよ。
文章書くのすら面倒なら、その日撮影した写真を1枚ドラッグして貼り付けるとかでもいいし。

操作カウント:

  • クリック – 5回
  • ドラッグ – 3回
  • 押したキーの数 – 6

Mac標準IMEでも、少し頑張ると現在時刻を入力できる

日記には現在時刻を入力したいって人も多いと思うので、一応触れておきましょう。

Google日本語入力とか使ってれば「いま」で現在時刻に変換できたりするんですが、Macの標準IMEにはこの機能がありません。(なんで無いの?)

僕は「Better Touch Tool」というアプリでホットキーを作成していますが、このアプリは有料。
無料で簡単に現在時刻を挿入したいって人には「WordService」が良いんじゃないかな。

‎WordService
‎WordService provides a large number of commands for working with selected text: - Reformat text paragraphs - Clean up tabs, quotes, line endings - Remove unwan...

インストールが完了したら、

  1. 【システム設定 > キーボード > キーボードショートカット】に移動
  2. 【サービス > テキスト】を展開
  3. 「WordService: Insert Time」の右側をクリックして、任意のホットキーを入力

これでMac標準IMEでも、ホットキーで現在時刻が入力できます。

……操作カウント? ここはノーカンでしょ。え、ここはさすがにノーカンでしょ!?

操作カウント:

  • クリック – 11回
  • ドラッグ – 3回
  • キーを押した回数 – 9

読書メモとしてのObsidian

読書メモ? はぁ?
しかも紙の本?

いやいや……無理だって。
頑張らないって言ったからには、せめてキーを押す回数くらいは10回以内で収めたいんですよ。さすがにこれ以上無理でしょ。

え、「本のタイトル入力だけはノーカン」?
それならまぁ……できるか。

OCRを活用して、とにかく頑張らずに読書メモを作る

今回は「今日読んだ本」ってことで、デイリーノートに読書メモへのリンクを残しましょう。

[[の後に本のタイトルと著者名を入力。
一旦カーソルを外してクリックすれば、そのタイトルでノートが作成されます。

次に本から気になった箇所を抜き出す作業。ここで使うのはiPhoneやiPadです。(Androidスマホやタブレットでもできると思いますが、頑張りたくないのでここでは取り上げません)

対象のページを開いてカメラを起動し、撮影します。今回は青枠の部分を保存するとしましょう。

写真アプリで開くと、画面のどこかにこんな印が出ているはずです。ここをタップ。

OCRで読み取れる部分が明るく表示されるので、取り込みたい部分をなぞってコピー / 共有するか「すべてコピー」をタップ。

Obsidianにペーストすれば、引用部分の完成です。お好みでページ数など追加しましょう。

Kindleとか電子書籍なら、スクショで同じことができます。何気に便利。

操作カウント:

  • クリック(タップ) – 15回
  • ドラッグ – 4回
  • キーを押した回数 – 15

今回のまとめ

  • 設定変更やマークダウン記法などは「Obsidianを使い始めるための前提条件」ではない
  • 努力するのは、使っていて何らかの不満が出てきてから
  • 日記にも文字入力は必須ではない
  • 現在のOCRは精度も高く、意外と実用性有り
  • でも基本操作10回以内は、さすがに厳しすぎた
  • 午前4時40分は、noteの投稿ボタンを押すのに適した時間ではない

なんか縛りプレイみたいになったけど、やってみたら結構楽しめました。皆さんもぜひ、本気で頑張らない運用法の開発にチャレンジしてみてください。

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