[Obsidian] 基本コマンドはセレブへの第一歩でございます

恐れ入ります。
お初にお目にかかります。セレブ塾講師の西園寺エリカと申します。
以後、お見知り置きを。

早速ですが、あなた様は「Obsidianセレブ」を目指されたいということで、お間違えございませんでしょうか?
であれば、Obsidianの標準コマンドなどはもちろん、把握されていらっしゃることと存じます。

え、まだほとんど使ったことがない?
コミュニティプラグインに頼りっぱなし?

もしかして、ど平民でいらっしゃいますか?

あらあら。なんとまあ……さようでございますか。

いいえ。かまいませんことよ。
Obsidianセレブへの道は、全人類に開かれております。
ですがそれにはまず、基本的なコマンドは身につけていただきませんと。

コマンドは言わば、Obsidianの嗜み。
お茶にお花、お言葉遣いに……おコマンド
それくらい、セレブには必須の要素でございまして。

それでしたら、あなた様にはまず「コミュニティプラグイン不要でお使いいただけるコマンド」。
こちらからご習得していただきとう存じます。

ホットキーが理想と言えましょう

こちらの記事ではコマンドをそのままご紹介しておりますが、あなた様があくまでセレブの高みを目指されるのであれば、コマンドは基本的にホットキーからご利用くださいませ
事前にお気に入りのコマンドをホットキーとしてご登録されることを、お忘れなきよう。

ご承知のとおり、Obsidianにはたいそう多くのコマンドがございます。
しかし何度もご利用になられますコマンドを毎回コマンドパレットから検索するというのは、下町女子高生のおしゃべりのように、しとやかさに欠ける行為。
セレブの所作としてふさわしいものではございません。

またキーボードのキーをパチパチと素早く叩く動作は「仕事できる人間」アピールにはなりましょう。
しかしセレブとなると、これは全く逆でございます。

急がず、慌てず、じっくりと時間をかける。これがセレブの所作と存じます。
コマンドパレットをご利用になられる際も、このような動作をお心がけください。

  1. Ctrl () + P でコマンドパレットを開く
  2. 2秒待つ
  3. 口角を微妙に上げ、「あら、かわいらしいお花」という表情を作る
  4. 何か思いついたような顔で、おもむろに検索ワードを入力

この余裕
まるで1989年のシャトー・オー・ブリオンのような深み。これぞセレブでございます。
ゆめゆめお忘れにならぬよう、お願い申し上げます。

それでは本編に参りましょう。

(日本語表記は翻訳の状況によって変化する可能性が高うございますので、こちらの記事には敢えて含んでおりません。あしからず、ご了承くださいませ)

全体に関するコマンド

名称働き
Change themeテーマを変更
Use light modeライトモードに切り替え
Use dark modeダークモードに切り替え
Show Release Notesリリースノートを表示
Show debug infoデバッグ情報を表示

Change theme

使用中のテーマを切り替えるコマンドでございます。
発動するとインストールされておりますテーマがリストアップされますので、こちらからお選びくださいませ。

Use light mode / Use dark mode

テーマではなく、ライトモードとダークモードを切り替えるコマンドと存じます。

こちらの画像は「Minimal」のダークモード。
シックでエレガントな雰囲気漂う、セレブ御用達のテーマと言えましょう。

Show Release Notes

Obsidianに更新があった際、その内容をお知らせしていただけるリリースノートでございますが、一旦閉じたら最後、一生開けないというのではお里が知れます。
【Show Release Notes】は、そんなリリースノートを新しいタブに開くコマンドでございます。

Show debug info

あなた様がお使いのObsidianがどのような環境、どのような設定で使われているかを示すのが「デバッグ情報」と呼ばれるもの。
エラーなどを発見された際、開発者様とのやり取りの中で提示を求められる場面も多いかと存じます。

ホットキーに登録するような類のコマンドではございませんが、ユーザー様のマナーとして、ご承知おきくださいませ。

ファイル (ノート) に関するコマンド

名称働き
Show in system explorer (Win)
Reveal in Finder (Mac)
ノートファイルをエクスプローラーやFinderで表示
Copy Obsidian URLノートのURLをコピー
Toggle backlinks in documentバックリンクをノート内に埋め込み表示
Search & replace current file検索と置き換え
Export to PDFノートをPDFとして書き出し

Show in system explorer / Reveal in Finder

現在開いているアクティブなノート。そのファイルをOSのファイルアプリケーションで開くコマンドでございます。
ノート単体のバックアップや共有などにご活用ください。

Copy Obsidian URL

こちらのコマンド。実行いたしますと、このような文字列がクリップボードにコピーされます。
これが何かと申しますと、対象ノートをObsidianで開くためのURLでございますね。

セレブにとって「探す」という行為は、できるだけ避けたいもの。
「あのメモ、どこいった?」
「あれってどのアプリに書いたんだっけ?」
こういったセリフは、ど平民の特徴でございます。可能な限り、お避けいただきますよう。

例えばわたくしなどは、WorkFlowyという別アプリケーションをメモとして併用しているのでございますが、「これについてはObsidianに書いた」ということを示すには、こちらのコマンド、大変便利と存じます。

ただし上のような文字列は、セレブにとって美しいものではございません。
まずわかりやすいタイトルを入力していただき、その文字列を選択した上でURLをペーストいたしますと、

このような表記でリンクとしてご利用いただけます。

似たコマンドに【Copy file path】というものもございますが、こちらはVaultルートからの相対パスをコピーするコマンドでございまして、少々扱いにくいものかと。
基本的には【Copy Obsidian URL】をご活用いただくのがよろしいのではないでしょうか。

Toggle backlinks in document

アクティブなノートに対するバックリンクのリストをノート下部に表示するコマンドと存じます。
こちらとよく似たコマンドが【Open backlinks for the current note】でございます。こちらは画面を分割して新たなタブとして開くもの。
必要に応じて、お使い分けいただくとよろしいでしょう。

Search & replace current file

セレブたるもの、お言葉遣いにはくれぐれもお気をつけください。
特に「バカ」「アホ」「クソ」などはもってのほか。

「マジでアホだな、あのクソ野郎」など、小汚いお言葉をノートにご記入されていると、それだけでお里が知れます。
「まことに失礼かと存じますが、あの方はとてものんびりしていらっしゃって、わたくしには合わないかもしれませんわ」などとお改めくださいませ。

また、特に関西にお住まいの方。
「ちゃうんちゃう? 知らんけど」など、独特な表現をお使いの方もおられましょう。しかしこちらも、セレブにはいささか適したものではございません。
「わたくしには、それは違うのではないかと感じられるのですが、今の時点では確かなことは言えませんわ」とお改めください。

そんなときに便利なコマンドがこちら、【Search & replace current file】でございます。
上段に検索したい文字列、下段に置き換えたい文字列をご記入いただき、「Replace」、もしくは「Replace all」で綺麗さっぱり、セレブにふさわしいノートが出来上がりましょう。

Export to PDF

ノートをPDFとして出力する、見たままの機能でございます。
文字サイズが大きすぎるとお感じになられた場合は、「Downscale percent」をご調整ください。

タブに関するコマンド

名称働き
Split down下側にタブグループを展開
Split right右側にタブグループを展開
Close this tab groupアクティブなタブグループを閉じる
Undo close tab閉じたタブを復元
Toggle pinピンの有効化 / 無効化
Toggle stacked tabsタブスタックを有効化 / 無効化

Split down / Split right

ウインドウを分割し、アクティブなタブの下側や右側にタブグループを展開するコマンドとなっております。

グループと申しましてもObsidianの場合、明示的にタブをまとめるような機能は、標準状態では搭載されてございません。
画面を分割すれば、それがすなわち「タブグループ」と呼ばれるまとまりとなるのでございます。

Close this tab group

現在アクティブなタブグループの中で、ピン留めされていないタブを閉じるコマンドと存じます。
画像の左側にアクティブなタブがあるとすれば、閉じられるのは枠線で囲まれた2つということになりましょう。

Undo close tab

セレブも人の子。意図せずタブを閉じてしまわれることも、あるやもしれません。
そんなとき、「あーもう!」とか、「やってもうた!」など、わちゃわちゃされるのは当然ながらNGでございます。

セレブたるもの、不測の事態にこそ、このような手順をお踏みください。

  1. 一旦、手を膝の上に置く
  2. 2秒待つ
  3. おもむろにティーカップを手に取り、お紅茶を一口いただく
  4. 閉じたタブが1つであれば【Undo close tab】で復旧
    1. (2つ以上であればCtrl () + O でクイックスイッチャーを呼び出し、履歴から復旧)

なおセレブにコーヒーはお似合いになりません。必ずお紅茶をお手元にご用意くださいませ。

Toggle pin

何かと出番の多いピン機能。
タブのメニューから選択するという手もございますが、頻度が高い場合はマウスをご移動されたり、右クリックされる際の消費カロリーも無視できません。
セレブたるもの、無駄な動作はなるべくお控えになるべきかと存じます。

Toggle stacked tabs

タブを縦向きに表示し、横幅を調整しながら複数のノートを閲覧したり、書類をめくるように閲覧する。
画像でご説明するなら左側の状態を、タブの「スタック」と申します。

こちらお好みではございますが、3つ以上のノートを同時にご利用されるような場合は、お試しいただけるとよろしいかと。

テキストや文に関するコマンド

名称働き
Toggle bold太字の切り替え。その他装飾も
Move line up文を上に移動
Move line down文を下に移動
Delete paragraph文を削除
Cycle bullet/checkboxリストとチェックボックスの切り替え
Toggle bullet listリストに切り替え
Toggle numbered list番号付きリストに切り替え
Toggle checkbox statusチェックボックスのON/OFFを切り替え
Fold more折りたたむ
Fold less展開する
Insert markdown linkテキストをリンクに
Insert calloutコールアウトを挿入

Toggle bold などの修飾系コマンド

テキストを入力する以前であれば、文字の装飾はマークダウンでよろしいかと存じますが、問題は入力後でございます。

「あら。やっぱりこちら、太字の方がよろしいんじゃなくて?」
とお感じになられることもございましょう。

そんな折、始点をクリック→記号を入力→終点をクリック→記号を入力などされておられると、こちらも消費カロリーが気になるところ。
適宜、コマンドをお使いいただけるとよろしいかと存じます。

なお太字以外にも、

  • Toggle italic
  • Toggle strikethrough (打ち消し線)
  • Toggle highlight
  • Toggle blockquote (引用)
  • Toggle header

など、文字装飾に関する操作の多くにはコマンドが用意されておりますので、ご活用ください。

Move line up / Move line down

ブロック形式のエディタに慣れておられる小市民の方は、
「Obsidianはブロック単位で移動できないから不便だ」
などとおっしゃいます。

そのようなお方に対し、
「あら、そんなことございませんわ。Obsidianも改行までをひとまとまりとして移動できますのよ!」
とムキになって訂正なさるような行為は、どうぞお控えください。

お相手は所詮、小市民でございます。
「そうね。少々不便かもしれませんわね」と、微笑みをお浮かべになりながらお受け流しくださいませ。

Delete paragraph

先ほどと同様、改行までのひとまとまりを削除するコマンドでございます。
くれぐれも小市民の方に向け、ドヤ顔……失礼いたしました。得意げな表情でご披露なさるような行為はお控えください。

Cycle bullet/checkbox

Obsidianが扱えるテキストの中でも代表的な形式。それが通常テキスト、リスト、チェックボックスでございます。
こちらのコマンドは、

  • 通常テキストをリストに
  • リストをチェックボックスに
  • チェックの入っていないチェックボックスをONに
  • ONになったチェックボックスをリストに

それぞれ切り替える働き。
若干クセのある動作ではございますが、この後ご紹介させていただくコマンドと合わせ、ご利用をご検討くださいませ。

Toggle bullet list / Toggle numbered list

こちらは先ほどよりシンプルに、通常テキストとリスト、もしくは番号付きリストとの切り替えとなっております。

Toggle checkbox status

Ctrl () + L というホットキーが元から割り当てられているのもあってメジャーなコマンド。
チェックボックスをお使いの方であれば、既にご習得なされておいでかと存じます。

ON/OFF切り替えのほか、チェックボックスの作成にもご活用ください。

Fold more / Fold less

折りたたみのコマンドでございます。
カーソル位置のテキストを含む見出しを小さい順に折りたたんでいくのが「more」、逆に展開していくのが「less」と存じます。

Insert markdown link

通常のテキストを、マークダウンのテキストリンク形式に変換するコマンドでございます。

Obsidianには様々なコミュニティプラグインがございまして、そちらをご利用であれば、この作業はほとんどの場合、プラグインにお任せできることと存じます。
しかしながら、100%とはまいりません。
任意のテキストを指定できるという点では、こちらのコマンドもまだまだ現役かと。

Insert callout

日本語に訳しますと「説明」や「注釈」とでも申しましょうか。
メモ書きや注意書きなどにも便利なコールアウトでございます。

こちらの機能、単にキーボードから入力していただくという手もございますが、やはりセレブを目指すあなた様であれば、スマートに入力を完了していただきたいところ。
またこちらのコマンドは入力後、

  • 「NOTE」で背景色やアイコンを
  • 「Title」で見出しを
  • 「Contents」で本文を

それぞれ編集可能でございます。
コールアウトの作成は他にもいくつかの手段がございますが、まずはこちら、お試しくださいませ。

コマンドとは、Obsidianの嗜み

コマンドとは、Obsidianの嗜み。
ご理解いただけましたでしょうか。

それでは最後に「セレブ3ヶ条」、斉唱いたしとう存じます。
あなた様も、どうぞご一緒に。

  1. セレブたるもの、「微笑み」を忘るべからず
  2. セレブたるもの、「間」を忘るべからず
  3. セレブたるもの、「慎ましやかなお言葉遣い」を忘るべからず

以上でございます。

セレブへの道は、まだまだ始まったばかり。
わたくし西園寺エリカ、近々別記事でお目にかかることもございましょう。

その時までセレブ3ヶ条、くれぐれもお忘れなきよう。
それではごきげんよう。ごめんあそばせ。

タイトルとURLをコピーしました