あなたはWeb上で「また読みたい」と思える記事と出会ったとき、どうしますか?
- ブラウザでブックマーク
- EvernoteやNotionに保存する
- PocketやInstapaperに送って「あとで読む」
ではツイートやYouTube動画、Amazonの気になるアイテムなら?
- プラットフォーム上でブックマークや再生リスト、欲しい物リストに登録する
- URLをメモアプリに埋め込む
などなど、人によって様々でしょう。
僕も色んな方法を試してきました。でもどれもイマイチしっくりこなかったんです。
記事の全文保存は後で見返すのが億劫だし、「あとで読む」サービスはページによってはレイアウトが崩れてしまう。プラットフォーム上で管理しようとすると、いちいちそのサイトにアクセスしなきゃいけないのが面倒くさい。
なんとかして楽に、見栄え良く、一覧性を確保した状態で、ブックマークを一元管理できないだろうか?
今回はそんな悩みをお持ちの方にぜひ試していただきたい、オール・イン・ワンなブックマークマネージャー「Raindrop.io」をご紹介しましょう。
Raindrop.ioの特徴
OSを問わず利用可能
Raindropは現在主流となっているブラウザ、PC、モバイルOSのほぼ全てに対応しています。
Windows + iPhoneでも、Linux + Androidでも、何でもOKです。クラウドベースのアプリなので、データの同期も心配いりません。
無料で充分使える
- ブックマーク (Webクリップ)
- コレクション (フォルダ)
- ハイライト
- 複数デバイスでの利用
これらは無制限で、全て無料の範囲内。ガッツリ使いたい方も、大抵のことは無料でできます。この記事で紹介する機能も、全て無料です。
なお有料版は定額課金のサブスクモデルで、記事の全文検索やリマインダー、バックアップ機能やリンク切れチェッカーなどが追加されます。
機能紹介
では無料の範囲で一体どこまでできるのか。かなり多いですが、一気に見ていきましょう。
拡張機能やモバイルアプリでWebページを保存
まずは基本的な機能である「Webページの保存」です。ブラウザ拡張機能なら、Pocketなどと同じく拡張機能アイコンをクリック。
保存先フォルダやタグはこのときに決めてもいいし、後から変更してもかまいません。
モバイルも他のWebクリッパー同様、共有アイコンから保存できます。 (この記事で使用しているのはiPhone)
ツイートやYouTube動画も「いいね」で保存
こちらは更に簡単です。保存するには「いいね」や「高評価」ボタンをクリックするだけ。
IFTTTや他のアプリと連携できる
「いいね」で保存できるのは「IFTTT」という別のアプリケーションと連携しているからですが、連携できるのはなにもIFTTTやZapierだけではありません。
APIを使って、Raindropの情報を全く別のアプリに受け渡すことだって可能です。
気になる箇所をハイライトして保存
記事の中で特に気になる箇所はハイライトして保存しておきましょう。
パソコンの場合、ブラウザ拡張機能がインストールされていれば、ハイライトすることで自動的にページも保存できます。
モバイルなら先にページを保存し、アプリ上でプレビューした上でテキストを選択してください。
ハイライトのカラーは4種類。
ビューを切り替えて見やすく整理
こうして保存したページがRaindropアプリでどのように見えるかというと、
初期状態だとこんな見た目。
味気無くて面白くない? なら表示形式を変更しましょう。右上の「リスト」から「カード」を選択します。
他にもより省スペースの「ヘッドライン」、縦幅を固定しない「ムードボード」と切り替えられるので、好みに合わせて変更してください。
保存したページをプレビュー画面で閲覧
各アイテムにマウスを合わせると、メニューが現れます。タグを付けたり、プレビューするにはここから。
今回は目のアイコンをクリックして「プレビュー」を選択してみましょう。
全体の見た目はこんな感じ。
プレビューすると右側に新たなペインが開き、記事本文とハイライトを上下に分割して表示します。
このプレビュー画面もシンプルでありながら非常に多機能で、
- Webにアクセスして、実際のページを開く
- プレビュー上でハイライト
- ハイライトした箇所に移動
- ハイライトを.csvや.txtでエクスポート
といった操作がワンタッチで行えます。
ブックマークを整理する
保存したアイテムは、
- グループ > コレクション
- グループ > フィルター
- グループ > タグ
といった具合に、どこかのグループに属した要素によって管理されています。
このうちコレクションのグループやその中にあるコレクション、タグはユーザーが作成 / 編集できますが、「フィルター」は自動分類機能であり、変更はできません。
保存したのが動画なら「動画」フィルター、テキスト中心の記事なら「記事」へと自動的に分類されます。
ブックマークを共有する
ラストはブックマークの共有機能です。
たとえばあなたが読みたい本をAmazonで見つけて、何冊かRaindropに保存したとしましょう。
これを誰かと共有したい。好きなものについて、誰かと語り合いたい。
そう思ったら、画面右上「共有」アイコンをクリックです。
特定の誰かとシェアしたいなら、表示されたURLをコピーして相手に送ってもいいし、不特定多数に広めたいなら「Embed」でご自身のWebページに埋め込んだりもできます。
そう、こんなふうに。
ムードボードの見た目がほぼそのまま再現されていて、結構いいんじゃないでしょうか。
ちなみに、この埋め込まれたページはリアルタイムで更新されています。今あなたが見ているのは、まさに今、僕が使用しているRaindrop.ioの一部というわけですね。
参考書籍のリンクを挿入したり、面白かった動画をシェアするなどの用途にも便利に使えそう。
(アフィリエイトではないので、売れたとしてもお金はもらえません。悪しからず)
弱点はあるけれど
Raindropはとても扱いやすく、見た目もスタイリッシュで、僕は長年使用し続けてきたPocketから完全に乗り換えてしまいました。
それくらい魅力溢れるアプリなんですが、ただ一点、オフラインの状態では使用できないという点に注意が必要です。ここはオフラインビューを持つPocketの方が優秀と言えるでしょう。ページをダウンロードしてオフラインで使うには、有料会員である必要があります。
しかしその一点に目を瞑れば、大きな弱点は今のところ見当たらない。控えめに言って「理想に近いアプリ」です。
あなたもRaindrop.ioで、自分の「好き」や「面白い」を誰かとシェアしてみませんか?
現場からは以上です。