これまでの作業でAndroid Studioのインストールからプロジェクト作成、エミュレータの実行や実機の接続といった準備をしてきました。
「さてこれからアプリを編集」の前に、もうちょっとだけ待ってください!
Android Studioはそのままでも使いやすいエディタであることは間違いありませんが、ちょっとした初期設定をたった一度しておくことで、今後の作業効率をアップさせることができます。
今回はAndroid Studioをインストールした後、コードを編集し始める前に設定しておきたい、おすすめの設定項目をご紹介しましょう。
Android Studioの設定項目を開く
最初に設定画面を開きます。メニューの「File」→「Settings」と辿ってもかまいませんが、おすすめはショートカットキー。WindowsならCtrl+Alt+S、MacならCommand+,です。
設定画面を開いたら、左側の「Editor」の左側、三角マークをクリックして、メニューを展開しておいてください。
今回の設定項目は最後の1つを除き、全てこの「Editor」の内部にあります。1つ設定するごとに、この位置に戻ってくると考えてください。
ファイル保存時、末尾に改行を入れる
メニューが展開できたら「Editor」のすぐ下、「General」をクリック。こちらは展開せずにクリックするのみでOKです。
すると右側に「Editor > General」の設定項目が表示されます。
ここをズーッと下にスクロールしましょう。一番下に「Other」の項目が見つかります。
その中の「Ensure line feed at file end on Save」のチェックボックスをON。
ONにするとファイル保存時、末尾に改行が追加されます。
この状態で「Apply」を押して、変更を確定しておきましょう。「OK」を押すと設定画面が閉じてしまうので、その場合はもう一度開き直してください。
改行コードを\nに設定する (Windows)
続いて改行コードを変更します。この設定はMacやLinuxであれば不要です。Windowsの方は設定しておくと、ファイルごとに変換せずに済むのでおすすめ。
左側のメニューから「Code Style」を選択します。「Line separator」のドロップダウンリストから「Unix and MacOS (\n)」を選択。
選択後、同じように「Apply」で決定です。
文字コードをUTF-8に設定する (Windows)
次に文字コード。こちらもMacやLinuxならそのままでOK。
メニューの「File Encodings」をクリックして、出てきた画面の上側、2つのドロップダウンリストで「UTF-8」を選択します。
続いて同じ画面の下側、「properties files」もUTF-8に変更します。
ついでに一番下のドロップダウンリストも確認しておいてください。下の画像のように「with NO BOM」となっていればOKです。
この状態で「Apply」をクリック。次に進みましょう。
表示に関する設定項目
ここからはエディタの表示に関する設定項目。メニューの「Appearance」をクリックしておきましょう。
行番号を表示する
「Show line numbers」をONにすると、エディタ左側に行番号が表示されます。
メソッドの区切り線を表示する
「Show method separators」はメソッドの区切りを表す水平線を追加します。
空白文字を表示する
「Show whitespaces」をONにすると、インデントや空白を点で表示します。
設定した後はお約束の「Apply」をお忘れなく。
Auto Importを有効にする
続いてオートインポートの設定に移ります。メニューから「Editor > General > Auto Import」を選択してください。
ここにはJavaやKotlinといった言語ごとに、オートインポート機能を利用するかどうかを設定することができます。
オートインポートとはimportが必要なコードの場合、自動的にimport文を補完してくれる機能です。そのままですね。
ONにするにはこの中の「Add unambiguous imports on the fly」にチェックを入れます。
ついでにその下、「Optimize imports on the fly (for current project)」にチェックを入れておくと、不要なimport文を削除してくれます。ここにもチェックを入れておきましょう。
JavaとKotlinで2ヶ所に分かれているので、どちらにもチェックを入れておいてください。
メモリ使用量を表示する
いよいよ最後です。Android Studioがどれだけメモリを消費しているのか、その消費量を表示しておきます。
左側メニューの一番上、「Appearance & Behavior」を展開し、その中の「Appearance」をクリックしてください。
ここを開くと、右側には色々なチェックボックスが現れますが、今は一番下にスクロールして「Window Options」の欄を表示します。
この中の「Show memory indicator」にチェックを入れましょう。
チェックを入れて「Apply」を押すと、ウインドウの一番右下部分にメモリの使用量が表示されます。
これでAndroid Studioの導入直後に設定したい、全ての設定が完了しました。最後に「OK」を押して設定画面を閉じます。