ねぇ刑事さん……これって何なんです?
確かに僕は『オブつな』の完成版リリースを予定してます。
主な更新内容は……
え、オブつななんて誰も知らない?
『Obsidianでつなげる情報管理術』ですよ!
タイトル長いから裏ではずっと『オブつな』って呼んでたんだ! 悪いですか!?
すいません……ちょっと熱くなっちゃいました。
そうですよね。誰も知らないってのは……はい。その通りです。
ああそう……主な更新内容は、
- 全体的な内容をObsidianの最新版 (version1.4) に準拠
- Mac版Kindle.appでの閲覧に対応
こんなところでしょうか。リリース日は9月下旬を予定してます。はい。
その件で話を?
いやいや……僕は別に、悪いことしようとしてるんじゃないんだ。
何なんですか「重要参考人」って……はぁ……
なぜ今?
なんでこんなに時間がかかったのかって?
最初はここまでするつもりなんて、さらさら無かったんですよ。
誤字脱字の修正だけで済ませようとしてたんです。
そりゃそうですよ。だってそっちの方が楽じゃないですか。実際去年の10月後半には、ほとんど「修正」できてたんだ。95%くらいかな。
でも色々あって……機を逃してしまって。
僕だけが悪いんじゃない!
そりゃ僕だってリリースが遅れたのは悪いと思ってますよ。でも考えてみてください。
初版のリリースが2022年7月です。そこからたった半年で、Obsidianには
- 新規ウインドウで開く
- タブ
- Canvas
まで実装された。今となってはObsidianを語る上で、どれも必須の機能ですよ。
さらにBookmarks、バージョン1.4ではPropertiesだ。もう「YAMLフロントマター」って用語さえ、初心者には無用のものと化した感さえある。
やりすぎなんだよ彼らは!
どんだけアップデートすりゃ気が済むんだ!
いや、すいません。はい……
確かに、ちょっと熱くなっちゃいました。
そう……だからですね……「修正」って言葉の意味が、もう誤字脱字の修正程度じゃ収まらなくなったってのが、大きな理由なんです。
変更点は?
変更点ですか? だからさっきも言った通りですよ。
まったく……警察ってのは何でこう、同じことを何度も……
え、「具体的に聞かせろ」?
なんであなたにそれを説明しなきゃいけないんですか?
大体さぁ、僕がこんな場所にいること自体、おかしいんだ。
「調書」って……はぁ……
わかったよ。わかりましたよ。どうせあれでしょ?「書かなきゃ帰れない」ってやつでしょ?
わかりましたよ……具体的に、ね。
はじめに〜第1章
ここに関してはほぼ変更してません。表記や細かい表現の修正だけですね。
だって変える必要無いんだもん。そうでしょ?
第2章
Obsidian v1.4に準拠したってことは、ここがかなり変更されたってことです。
Obsidianの基本的な機能について言及したこの章には、初版リリース時点では存在しなかった多くの機能が含まれます。Bookmarksとか、タブ機能ですね。
間章
ここはほぼ変更してません。理由は1章と同じ。
第3章
「DiMFiT」について詳しく語る章なんですが、まず順番を変更してます。
D→i→M→F→i→Tって具合に。
初版の順番は、あれはあれで意味があるんだけど、まぁこの方がより良いかなと。下読みの時点で指摘されてた部分でもあるし。
「DiMFiTとは」だって?
刑事さん、あなた……この本読んでないでしょ?
読めばわかりますよ。
あとはデイリーノートから「Templater」が削除されたり、ツイートやYouTubeの埋め込み方法が変更されてたり、2ホップリンクに関する諸々の記述がこっちに移動してきたりと、細かな変更点は多々あります。
でもやっぱり一番大きな変更は「メタデータ (Properties)」ですね。
「Linter」プラグインや「データ型」についてもここで扱っていて、かなり分量が増えてます。まぁ不要だと思ったら、枝葉末節の部分は読み飛ばしてください。
第4章
刑事さん、僕ね……謝らなきゃいけない。
刑事さんにじゃないですよw なんで僕があなたに謝らなきゃいけないんですか。普通に考えて逆でしょ。逆。
僕が謝りたいのは、初版の読者さんに対してですよ。
だってさ……初版の4章って、なんかこう……退屈だったじゃないですか。まぁ刑事さんは知らないでしょうけど。
僕自身「結構退屈だなぁ」と思いながら、でも書かないわけにはいかないってんで、しょうがなくあの形でリリースしたんですよ。
だから完成版では、この4章にもかなり大きな変更を施しました。
どんな変更かって?
この章の主役が「Tasks」と「Dataview」の2トップになったってことです。
逆にグラフビューはリストラされてます。今じゃ2ホップリンクも、ちゃんとしたプラグインがあるんで。
第5章〜第6章
ここは1章や間章と同じく、大筋では変更してません。「修正」の範囲内に収まりますね。
ただPropertiesの兼ね合いもあって、スクリーンショットに関してはかなりの割合で差し替えてます。
第7章
新たに追加された最終章のタイトルは「キャンバスの世界」です。
Canvasって本当、色んな用途に使えるから、全部に手出しちゃうと収拾つかなくなるんですよ。なので、本の中では「文章理解」に絞って実践してます。
文章理解って誰でも必要なスキルだし、読書メモにも通じる話なんで、かなり汎用性の高い使い方なんじゃないかな。
あとがき
完成版が新規の本としてリリースされることに決定したんで、あとがきは書き直すかもしれません。
本当、直前までアップデートで対応することを考えてたんですよ。だからまだ何も決まってないんですよね……。
それで全部?
ねぇ刑事さん……もういいでしょ?
僕が知ってることは全部喋りましたよ。調書も十分じゃない?
え、何?
カツ丼?
……食べたら帰りますよ。
……別に笑ってませんよ。全然嬉しくないし。
てか、ホントにあるんだ。今でも。
いや、参考リンクとかいいから。
「へぇー、任意同行ならアリなんだ」じゃないのよ。
そういう情報、ここに載っけなくていいでしょ。
アップデートじゃなく新規リリース?
そうなんです。
当初はアップデートで対応するつもりでした。でも今回みたいな大幅な変更が加わると、アップデートではどうもスムーズにいきそうにないって問題にぶち当たったんです。
この件に関しては、非常に申し訳ないと思ってます。
アップデートでは厳しい?
本の大幅なアップデートって、なかなか無いじゃないですか。
僕ね……KDPなら、これが普通にできるだろうと考えてたんですよ。
でもよくよく調べてみると、アップデートでスムーズに配信できるのって軽微な修正に限るんです。
何ヶ所かの誤字脱字の修正とかね。
それを超えるような変更となると、著者側は普通に更新できるんだけど読者側が非常にややこしいことになってしまって、なかなかアップデートが配信されないなんて事態もあり得る。
まぁ考えてみればそれも当然で、たとえばハイライトとか、全部消えちゃうことにもなりかねないわけですよ。
だから大きな更新を全ての読者に届けるには、ある程度高いハードルが設定されてます。
そういう事情もあって、いっそ新規リリースしちゃった方が話が早いって判断ですね。
これからの流れは?
完成版と初版がどちらも市場に出ている状態は好ましくないので、最初に初版の販売をストップすることになります。
もし初版が欲しいって方は、9月10日までに手に入れちゃってください。
それ以降は購入不可能です。
で、後日改めて【完成版】の予約を開始します。
リリースは9月下旬予定なんだけど、あとがき次第かな。
予約開始時点でお知らせするので、気になる方はXアカウントの方をチェックしてもらえれば。
犯行を認める?
いや、あの……犯行とか、そういう話じゃないじゃないですか。
既存の読者からも金を巻き上げてやろうとか、そんなこと僕が考えてると思います?
だとしたら、完全に新しい内容で薄めの本をリリースした方が良いでしょ。
ただそっちの方がスムーズに事が運ぶってだけなんです。ホントに。
予約からリリース直後まではキャンペーン価格を設定するんで、それで何とか勘弁してください。
今後の展開は?
今後ですか……本に関して言えば、Obsidianを主役に据えた本は書かないでしょうね。
ただ地味に考えてるのは、今回対象としてない領域についてです。
オブつなって、基本的にはここがテーマなんですよ。
次回作があるとすれば、まだ書いてない左右どちらか、もしくは両方をテーマにした本になるでしょうね。
まぁ、書かない可能性の方が高いですけど。
本以外では、そうだなぁ……
他の人とのコラボとか、またやりたいなぁとは思うんだけど、こればっかりはね……相手が必要だから。
何か楽しそうな場があれば、できるだけ参加したいと思ってます。お気軽に誘ってください。
食う?
あ、それ、カツ丼っすか?
やったぜ。マジで食えるんだ。
……いや、喜んでないですよ。全然嬉しくないし。
てか、なんで2つあんの?
え、刑事さんも食うの? ここで?
いやいや……おかしいでしょ。
もう話すことなんか無いよ! 一人でゆっくり食わせろって!
あ、すいません。はい……熱くなっちゃいました。
夏だけに。
いえ、何でもないです。すいません。