現在はWindowsでもWSL(Windows Subsystem for Linux)によってLinuxを動かせるようになりました。VMではないので軽く動き、Windows環境も汚れません。いい時代です。
そんなわけで今回はそのLinuxから最も人気が高いであろうUbuntuディストリビューションをインストールして使っていこうと思います。
WSLを使うための準備
WSLを使うにはまずWindowsでWSLを有効化する必要があります。早速やっていきましょう。
スタートボタン右クリック→「アプリと機能」を開きます。
そこから一番下までスクロールして、「関連設定」の「プログラムと機能」をクリック
左側の「Windowsの機能の有効化または無効化」をクリック
Windows Subsystem for Linuxにチェックを入れてOK
これでWSLのインストールが行われ、再起動後WSLの機能が有効化されます。
ストアからLinux(Ubuntu)をインストール
MicrosoftストアからUbuntuを入手します。ストアで「ubuntu」と検索すれば出てくるので、ダウンロードしましょう。
https://www.microsoft.com/ja-jp/store/b/home
3種類あって迷うかもしれませんが、ただの「Ubuntu」でかまいません。
こちらは自動的にLTS(長期サポートバージョン)を選択してインストールしてくれます。
Ubuntuの初回起動
インストールが終わったらUbuntuをスタートメニューから起動します。
初回起動時は管理者のユーザー名、パスワードを設定します。パスワード設定時は何も表示されないので注意。
パスワード設定が終わればWindowsシステムからUbuntuのBashが使用可能になります。
Ubuntuパッケージのアップデート/クリーンアップ
Ubuntuのパッケージアップデートはコマンドを打ち込んで行います。まずはこちら
sudo apt update
でUbuntuの最新パッケージ情報を取得します。最初に画面上に出ていた「$」が出てくれば終了です。続いてこちらも実行しましょう。
sudo apt dist-upgrade
このコマンドでパッケージを最新の状態に更新します。
更新終了時、Use ‘sudo apt autoremove’ to remove them. という文字が出てくるのであればこちらも実行。
sudo apt autoremove
最新の状態に更新し、必要無くなったパッケージを削除します。
Ubuntuは割と頻繁にアップデートするので、気づいたときにこのセットを実行しておくといいかもしれません。
UbuntuをVSCodeのデフォルトターミナルに設定する方法
VSCodeではCtrl+@を押すと、デフォルト状態では画像のようにWindows標準のコマンドプロンプトが起動するようになっています。これをUbuntuのBashに変更する方法です。
まずメニューのファイル→基本設定と辿るか、Ctrl+,(カンマ)で設定画面を開きます
設定でterminalと検索。
追記:「terminal」だと項目数が多いので「terminal shell」や「シェル」の方がいいかも
「 Windows でターミナルが使用するシェルのパス」までスクロールし、そこをwslのパス(C:\Windows\System32\wsl.exe)に変更しましょう。
これで次回からデフォルトでWSLのUbuntuが起動します。