iPad Airを購入したので、iPad無印を褒め称えたい

2022年6月後半、新しくiPad Air (第5世代) をお迎えしました。

僕はこれまでipad 3 (2012) → iPad mini 4 (2015) → iPad 6 (2018) と購入してきたので、これが4台目のiPad。

タイミング的にはもう少し待つつもりでいましたが、円安の影響で一部のApple製品が値上げされ、「この分だとiPadもすぐに値上げされるぞ」と考え、このタイミングで購入した次第です。
結果、予想よりも早く為替レート反映の波が押し寄せ、iPhoneで最大4万円、iPadではなんと最大6万円の大幅値上げと相成りました。これはキツい。

悲しい話題はさておき、新しいiPad Airは非常に快適で、おおむね満足しています。しかし今回の主役は新しいAirではありません。タイトルの通りですが、この記事の趣旨は、長年愛用してきたiPad無印がいかに素晴らしいデバイスであるかです。


(これまで使用していたiPad第6世代)

僕はこのiPad無印が過小評価されている気がしてならない。Apple製品が値上げされた今こそ、今こそiPad無印を正当に評価しようではありませんか! 皆さん!

ということで今回は、

  • なぜ僕がiPad Airを購入したのか?
  • iPad無印を褒め称える理由
  • 無印のお供におすすめのアイテム

についてお話ししたいと思います。

※ 2022年10月、新しいiPad (第10世代) がリリースされました。
USB-TypeC端子、オールスクリーンデザイン、カラフルな筐体と大幅なアップグレードを果たしたiPadですが、この記事でiPad無印と表記しているのは第9世代までのホームボタン付きiPadです。

なぜiPad Airを購入したのか?

まずこれは念押ししておきたいんですが、僕は今回iPad Airを購入しています。そこで当然ながら、こんなツッコミが予想されるわけですね。
「iPad無印を褒め称えるとか言いながら、テメェはAirかよ。やっぱ無印ダメなんじゃん」

これね……その通りです。
正確には「ダメ」というより「不安」の方がしっくりきますが、いくつかの理由によって無印を選考から落としたわけで、これが全く無ければ僕は今回も無印を購入していたでしょう。
ただこの理由が多くの人に当てはまるのかというと、全くそんなことはありません。それでは無印の何が僕にとってダメだったのか?

アプリによって不満を感じる動作

最も大きな理由は「使えない」と判断せざるを得なかったアプリがあることです。それが「Affinity Designer」。

Affinity Designerは受賞歴のあるグラフィックデザインソフトウェアです
高品質のコンセプトアート、イラスト、ロゴ、アイコン、UIデザイン、モックアップを制作するクリエイターやその他のプロフェッショナル向けのアプリです。

わかりやすく言えばAdobe Illustratorの廉価版のようなアプリで、図やイラスト、ロゴなどを作成するドローツールです。
普段はMacで使用していますが、iPadにも専用アプリがあるんですね。こういったアプリはむしろペン操作の方がやりやすい場面もあるので試しに購入してみたわけです。しかしこれが非常に重い
なんとか起動するとはいえ、かなり動作が不安定で、常用はとてもじゃないけどできないレベルでした。

iPad無印 第6世代のCPUはA10Fusion、メモリは2GB。さすがにこのスペックでは、オプションブラシやレイヤーなどを駆使する本格的なドローツールは厳しいといったところ。特にメモリ2GBはキツい。

Lightning端子とApple Pencilの充電方法

あとこれ。

もう何年も思ってるけど、あり得ないでしょ。Lightning端子のせいで本体を充電するにも時間かかるし。

その他の要素

まぁLightning端子はダメダメだとしても、iPad無印のダメ要素なんて、ぶっちゃけこの程度なんですね。なので当然、この時点では無印を購入するという選択肢も残っていました。現行の第9世代なら第6世代より当然スペックは上がっているわけで、Affinity Designerもある程度快適に動くでしょう。

また所有している第6世代のストレージ容量が128GBであることも考え合わせると、Proまで選択肢に入ってくる。結果僕は、このようなメリット/デメリットを考慮する必要に迫られました。

メリットデメリット
無印コスパ最高
Pencil買い替え不要
A13Bionic / 3GB
128GBモデル無し
Lightning端子
AirM1チップ / 8GB
Type-C端子
128GBモデル無し
Pencil買い替えが必要
Pro (11インチ)M1チップ 8GB
128GBモデル有り
Airより高機能
Airより2万円高い
Pencil買い替えが必要

最終的な決め手はM1

結局、最終的な決め手になったのは「M1チップ」。
M1チップはMacBook Airにも搭載されているSoC (CPUとその他諸々の部品をまとめたもの) で、僕はすでに1年近く使用しています。

WindowsユーザーがM1 MacBook Airを購入して感じたこと
僕が初めて購入したパソコンはiMacでした。しかしそれは20年も前の話。そこか...

MacBook Air購入当時から思っていましたが、このM1チップが最高に良い。めちゃくちゃ処理速度が早いというわけではないけれど、パフォーマンスと消費電力のバランスがとにかく素晴らしい。
一方の無印はA13 Bionicで、メモリは3GB。スペック的にはかなりアップしているとはいえ、Aシリーズです。そうなると、こんな予想が成り立ちます。

  • (過去の実績から) 無印は大体4年、長く見積もっても5年ほどで買い替え
  • 無印はメモリが3GBのため、Affinity Designerの動作が快適であるかどうかは疑わしい
  • 今現在、M1はオーバースペック気味ではあるが、逆に考えると5,6年後も十分使えそう
  • AirとProでは、SoCとメモリ量に差は無い (Proの1TBと2TBモデルはメモリ16GB)

価格を考えれば大体6〜7年。それだけ使えるなら十分ペイできる。Apple Pencilの買い替え問題に関しても代替品が多数リリースされていて、個人的な用途ではそちらでもかまわない。
こう判断し、今回は代替スタイラスペン購入を前提にAirを選択しました。

ipad無印を褒め称える理由

僕が無印を避けた理由はこんなところです。ここで1つ、大きなポイントとして挙げておきたいのが、

  • 無印でもAirでも「できること」自体に大差は無い

ってこと。僕が無印をおすすめする最大の理由がここにあります。
では具体的にどんなことができるのか。無印でも使えるiPadの便利機能、一気に見ていきましょう。

それ、無印でもできます

スタイラスペンに関する操作

iPadといえばスタイラスペンによる手書き入力。無印はApple Pencil第1世代のみ対応ですが、他社製の代替ペンシルという選択肢は残されています。

このペン操作で通常の手書き入力以外にどんなことができるのかというと、まず「スクリブル」。

手書きした文字を瞬時にテキスト変換する機能ですが、これが意外と精度高い。何より楽しい

画面左下と右下からのスワイプ操作で起動する「スクリーンショット」と「クイックメモ」も、使えばわかる便利機能です。

このスワイプ操作には【設定 > 一般 > ジェスチャ】で他の機能を割り当てることもできます。
ちなみにWebページをスクショした際、画面上側「フルページ」を選択すると、ページ丸ごとPDFで保存することも可能。

ロック画面をペンシルでタッチすると、即メモアプリが立ち上がる「インスタントメモ」機能も有り。
メモするだけなら、指紋認証すら必要ありません。

Appleの標準メモアプリに対するこだわりが尋常ではないというのは有名な話ですが、こういった細かな気配りはユーザーとしても嬉しいところです。

Split View / Slide Over

iPad使いにはもうお馴染みのマルチタスク機能である「Split View」と「Slide Over」。もちろん無印でも使えます。

読書メモや写真の貼り付けなど、利用シーンはかなり多いでしょう。

Air Drop

Appleデバイス間でデータを送受信できるAirDrop。これがあるからApple製品から離れられないという方も多いかもしれません。iPadの種類問わず利用できます。

Sidecar

iPadをMacのワイヤレス・サブディスプレイとして利用するSidecar機能。外部ディスプレイも併用すれば、M1チップ搭載のMacでも合計3画面表示が実現可能です。

ユニバーサルコントロール

MacとiPadで入力デバイスを共用する「ユニバーサルコントロール」。Macのトラックパッドやキーボード、あるいは接続されたマウスやキーボードで、隣のiPadまで操作できます。
Sidecarと違い、あくまでiPadをiPadとして使用するのが特徴。ファイルのやり取りが必要な場合は、単にドラッグすればOKです。

ユニバーサルコントロールのシステム条件は「macOS Monterey 12.4以降、かつiPadOS 15.4以降」。無印でも第6世代以降なら使えます。

iPad無印は、依然高コスパ

このようにiPadとしての機能は、無印でも一通り対応しています。上に挙げた機能は第6世代でも問題無く動作するし、もっさり感はありません。現行の第9世代なら言わずもがなでしょう。
逆に無印がAirに劣る部分として挙げられるのは、

  • 端子 (Type-CではなくLightning)
  • Apple Pencil (第2世代には非対応)
  • フルラミネーションディスプレイ (無印は非対応)
  • 純正キーボードの選択肢 (Magic Keyboardには非対応)
  • カメラの解像度 (Airは12MP、無印は8MP)
  • スピーカー (Airは横向きにしても、左右両方から音が聞こえる)

といったハードウェアとしてのスペックと対応力。つまりこんな条件に当てはまる方は、無印でもかまわないということになります。

  • 充電速度や転送速度には、そこまでこだわりはない
  • 手書きの用途は授業ノートなどPDFに書き込む程度で、細かなイラストは描かない
  • iPadのカメラはあまり使わない
  • iPadで臨場感のある映画とか観ない、もしくは外部スピーカーやヘッドフォンを使う

そんなあなた、僕と同じです。超重い画像編集アプリとか使わないのであれば、無印を買いましょう。

値上げ後の価格は64GBモデルで49,800円ですが、僕は今でもiPad無印が最も高コスパのタブレット端末であることに変わりはないと考えています。逆にこれまでの39,800円という価格こそが異常です。

特にMacやiPhoneとの連携機能や手書きの滑らかさに関しては、その辺の格安タブレット端末では到底たどり着けない領域でしょう。店頭で触ってみればわかります。

最も大きな損害は「iPadを知らないこと」である

これまでお話ししてきたように、無印とAirでは機能的に、そこまで劇的な違いはありません。
ではそもそも「iPadがある / 無い」の違いはどうかと言えば、これはもう雲泥の差。月とすっぽん。天と地です。

たとえばiPadをお持ちでないあなたが、この状態だとしましょう。

何でもいいからiPadがある状態は、こうです。

さらに上位機種があると、こうなります。

まとめると、こうです。

そりゃ上位機種の方が良いに決まってますよ。高さも高いし、声も一番出てる。輝いてるよ。ポンポンも持ってるし

でもiPadがある時点でもう、翔んでることには変わりないのよ。

いいじゃん。ちょっとくらい低くても。
大事なのは「翔ぶ」ってこと。
高さが足りなくてもいい!

それってさ、もっと上に行けるってことじゃん!

翔ぼっ! 私たちと一緒に! (何これ)

迷うくらいなら無印を買え

ってことで、僕が今回言いたかったことは完全に伝わったかと思います (?)
要するに、無印かAirか、はたまたProかで迷って買わない時間を長々と過ごすくらいなら、さっさと無印買っちゃった方が幸せになれるってことです。

※ 購入の際はストレージ容量や世代、カラーを確認しましょう。特に正規の価格以外で出品されている商品にはご注意ください。iPad無印 64GBは49,800円、256GBは71,800円です。

無印のお供におすすめのアイテム

最後に無印と合わせて購入を検討したいアイテムをいくつかご紹介しておきます。

スタイラスペン関連

まずは何と言ってもApple Pencilでしょう。

筆圧検知対応なので、微妙なタッチを表現したい場合はやはりこちらを選択しておくのが無難。
ただ第1世代はマグネットが搭載されておらず、iPadにくっつけて持ち運ぶことができません。そこで便利なのがマグネット付きグリップ

こんな感じで、iPadにピタッと貼り付けられます。Apple Pencilの収納アイテムは色々試しましたが、これが断トツの一番でした。マグネット万歳。

他社製スタイラスペンも多数リリースされています。僕が今現在Airで使用しているのがこちら。

ほとんどのiPadに対応しているJAMJAKE製のスタイラスペン。
筆圧検知が無く、繊細な絵を描いたり細かいタッチのイラストを作成するには向いていません。また上部のON/OFFスイッチがタッチ操作で、触れただけで反応してしまい、誤作動が多いのは難点。
ただ価格がApple Pencilと比べて格段に安く、パームリジェクションはしっかり対応しているので、単純な手書き用途なら十分使えます。なお充電用端子はUSB Type-Cです。

キーボード

続いてキーボード。こちらも純正からご紹介しておきましょう。
カバータイプのキーボードで無印対応の純正品は、Smart Keyboardのみとなっています。

下は同じくカバータイプで有名なロジクールのCombo Touch。純正品と比べ、そこまで安いということはありませんが、こちらはトラックパッドが搭載されています。
取り付けるiPadによってモデルが異なるので、対応機種は要確認。

カバータイプは基本的にiPadに取り付けたまま持ち運ぶのもあって「あ、キーボード忘れた」が無いのはメリットですが、価格が高く、躊躇してしまう方も多いでしょう。

一方で単体のBluetoothキーボードはかなりコストを安く抑えられます。ロジクールのK380は毎回持ち運ぶには若干重め。ただその分質感は良く、価格以上の価値が感じられるキーボード。

下のAnkerはロジクールと真逆で、かなり軽いので持ち運びには適していますが、質感は安っぽく、ガチャガチャうるさいのはデメリットとなるでしょう。

僕は両方所有していますが、持ち運ぶのはAnkerです。ただこちらのキーボードは英語配列しかラインナップされていません。日本語配列にこだわりがある方にはロジクールをおすすめしておきます。

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