Lenovo X1 Carbonのメーカー修理をキャンセルした話

僕のメインノートパソコンはLenovo X1 Carbon (6th Gen)でした。
2018年に購入して特に不満も無く使っていたんですが、ある日キーボードに異変が発生。結局このマシンをメーカー修理に出すことにしました。しかし諸々の理由により、修理することはなく先日帰還。結局新しいPCを購入するに至ります。今回はその記録を残すことで、

  • Lenovoマシンをメーカー修理に出す手順
  • 修理完了までの期間 (予測)
  • 修理にかかる費用

など、Lenovoパソコンの修理を検討している方に少しでも役立つ情報をシェアできればと思います。

症状

まずはこちらをご覧ください。

「→」キーのキートップが外れてしまい、はまらなくなってしまったというのが今回の症状。
X1 Carbonのキーボードに採用されているのはノートPCにはよくあるパンタグラフ式ですが、キートップ側の爪が何らかの理由で取れてしまい、パンタグラフに固定できなくなっています。

これだけ見れば故障とは言えないほどのメカニカルエラーです。始めは僕も軽く考えていました。なんせ正常なキートップが1つあれば済む話です。しかも「→」ですよ「→」

そんなもんネットで探せばすぐに見つかるだろうと考え、キートップを探してみましたが、これがなかなか見当たらない。少し古めのマシンに適合するキートップなら簡単に見つかりますが、マシン自体がまだそんなに古くないこともあり、ドンピシャで確実に適合するものが意外と無いというのが現状です。

修理業者に持ち込む

探しても無いものはしょうがありません。ということで、次に近くの修理屋に持ち込んでみました。パソコン修理を専門に扱っている業者ならキートップの1つや2つ、メーカーから取り寄せて簡単に修理できるはず。

費用も1万円弱とか、その程度で考えていました。しかし店員さんから返ってきた答えはこうです。

「キーボード全体を交換する必要があるので、費用はおおよそ2~3万、期間は3週間ほどかかりますね」

…は?

「→」キー1つで3万!?

ふざけんな! リアルフォース買える値段やないか!
(キーボードの最高峰。3万円の超高級品です)


東プレ REALFORCE R2 SA 日本語112キー 静電容量方式 USB 静音/APC機能付き 荷重30g 昇華印刷 かな有 アイボリー R2SA-JP3-IV-SHK

だいたいなんでキートップ1つのためにキーボード全交換になるんやと。マジで納得できない。

Lenovoに修理依頼する手順

よし分かった。ならメーカー修理に出してやる! と半分キレ気味でメーカー修理を決断。僕の場合は購入から2年が経過しており、保証が切れていたので有償修理になりますが、まぁいくら高くても3万はいかないはず。それなら修理業者に任せるより、メーカー修理の方が信頼性が高い分お得です。

ということで、ここからはLenovoにメーカー修理を依頼する手順をご紹介します。

Lenovoアカウント作成

Webから修理を依頼するには、まずLenovoのサイトでアカウントを作成しておく必要があります。

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画面左上の「マイ アカウント」からアカウントを作成、もしくはサインインしておきましょう。

修理依頼は同じページの「サポート」> 「修理・お問合せ」から。

お問い合わせページが開くので、修理対象のマシンを登録しておきます。現在使用中のマシンであれば「製品を検出する」をクリックすればマシンがスキャンされ、簡単に登録可能です。

登録されれば画面左上にマシンの情報が表示されます。

この状態で左のメニューから「お問い合わせ」をクリック→「単体のWeb修理申し込み」をクリックすると、Web修理の申し込みフォームが開くので、必要事項を記入して送信しましょう。

ハードウェアや画面の表示に関する不具合であれば、分かりやすいよう写真を添付しておくのもいいと思います。

集荷依頼メールが届く

フォームを送信して数時間。その日のうちにレノボ・スマートセンターの担当者の方からメールが届きました。リペアセンターに引き取って点検、修理する旨と、以下のような文言が書いてありました。かなり長いメールなので、ここでは一部抜粋してご紹介します。

【修理のお申し込みについて】
以下の【記載必須の事項】の項目をご記入の上、本メールにご返信ください。
ご返信をいただいた時点で、【修理についてのご注意点】に同意したものと判断いたします。

記載内容について確認が必要と判断した場合、再度ご連絡させていただきます。
その場合は、手続きに遅延が発生する可能性があることを、あらかじめご了承ください。

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓【記載必須の事項】〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

【1】引取先について
 ※お手数ですが、手配ミスを防ぐため必ずご記入ください。
 ※会社名は法人でご依頼の方のみご記載ください。
 ※事業所郵便番号(大口事業所個別番号)ではなく、日本郵政の郵便番号でご記載ください。

 お名前:
 ふりがな:
 会社名:

(以下略)

つまりこれらの項目に記入した上でメールを返信すれば、自宅まで引き取りに行くということのようです。その下には修理サービス料金のWebページアドレスが。

修理サービス - 引き取り修理の修理概算料金 - Lenovo Support JP
修理サービス - 引き取り修理の修理概算料金

調べてみるとキーボード修理は6500円、作業費が17200円。計23700円。予想はしてたけど結構な額…。

さらにその下には、修理完了までの流れが記載されていました。

【引き取り修理の流れ】

 1.修理手続き完了後、コンピュータの集荷日を記載した手続き完了のメールをお送りいたします。宅配業者が梱包箱を持って回収にお伺いしますので、当日までお待ちください。

 2.リペアセンターにお預かりした後、約1週間程度で修理料金が確定いたします。

 3.弊社より、見積書をFAXまたは郵送でお送りいたしますので、ご確認いただき、ご返信をお願いいたします。

※見積書の有効期間は180日間となっております。期間内にご返信いただきますよう、お願いいたします。

 4.ご返信ならびにご入金を確認でき次第、修理を進行させていただきます。
  なお、修理期間の目安は、およそ1週間から10日ほどです。最終動作検証ののち、修理完了/返却手続きとなります。

※修理完了報告書を同梱し、ご返却いたします。

※リペアセンターから、修理に関して確認事項が発生する場合は、返却が遅くなる可能性があることを、あらかじめご了承ください。

これによると、集荷日からおよそ2週間+α程度で修理が完了し、そこから発送。全て合計すると、修理完了して手元に届くまでの期間は17日~20日程度かかると思われます。

集荷~見積もり発行

集荷を2日後に設定し、メールを返信。次の日には希望日時通りに集荷するとのメールを受け取り、集荷に訪れた佐川急便に引き渡します。

なおこのとき、特に梱包などは必要ありませんでした。マシン1つそのまま引き渡せばOKです。

マシンを引き渡してちょうど一週間。見積もりがメールで届きます。果たして修理見積もりはいくらになるのか!?

…え

8万円!?

当然キャンセル

さすが世界のLenovo。キーボード交換だけでは飽き足らず、パソコンのガワを全て交換する勢いのようです。妥協を許さない飽くなき精神が見て取れます。

いや誰がキートップ1つに8万も出すんやと。もうええわと。

結局このマシンの修理は諦め、キャンセルすることにしました。キャンセル料5000円は取られるわ、マシンは10日以上も不在の状態が続くわで散々でしたが、良い教訓を得られたので良しとしましょう。

以上の経験から、僕から皆さんにお伝えしたいのは以下の2点です。

  • 故障が怖ければ延長保証を付けるべき
  • 軽度の故障なら修理屋に依頼する方が、費用は安く済む可能性が高い

新しいPC購入

X1 Carbonを修理に出している間、新しいパソコンを購入する事もうっすら考えていました。そこで候補に上がったのが2-in-1 PC。その中でも「コンバーチブルタイプ」と呼ばれる、ディスプレイが360度回転するタイプのPCです。

最初はなんとなく眺めていただけでしたが、8万円の見積もりを見た瞬間購入を決意しました。次回は僕が購入した2-in-1 PCのご紹介と、しばらく使ってみた感想をお伝えしようと思います。

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