Webサイトを閲覧していると画像のサムネイルを拡大したいことも多くあります。しかしクリックして拡大すると、また元のページに戻ったり、画像用に開かれたタブを閉じるという作業が新たに発生します。
ちょっと確認したいだけなら、こういった手間はできるだけ省きたいですよね?
今回はマウスカーソルを合わせるだけでサムネイルを拡大してくれるブラウザの拡張機能「Imagus」を使って、そういった煩わしさを解消したいと思います。
導入と基本的な使い方
Chrome用はこちらのページからインストールできます。
Fifefoxのアドオンとしても利用可能。下のページからインストールしてください。
インストールするとこんなアイコンが出てきます。グレーならそのページでは無効。
下のように水色になっていれば、Imagusが有効です。
一度試してみることにします。下の画像は「Imagus」でGoogle画像検索した結果です。
画像を拡大表示するには、マウスカーソルを拡大したい画像に持っていくだけ。
どんな画像なのかが一発で確認できます。
Twitterで超便利
個人的にめちゃくちゃ良いと感じたのがTwitterの閲覧。通常のタイムラインではツイートされた画像全てが表示されるわけではなく、画像の一部だけが表示されていることが多くあります。
例えば4コマ漫画の「100日後に死ぬワニ」はこんな感じ。
この画像部分にカーソルを合わせると、
4コマ全て閲覧することができます。これはすごく便利。
Imagusのオプション設定を開く
ここからはImagusのオプションを見ていきます。Chromeではアイコンをクリック→「オプション」を選択。
Firefoxでアイコンが出ていない場合、右上のハンバーガーメニューから「アドオン」を選択してアドオンマネージャを開きます。
拡張機能一覧の右側メニューから「オプション」を選択。
するとオプション設定画面が開きます。
設定項目
ご覧の通り設定項目はかなり多いので、ここではいくつかかいつまんでご紹介したいと思います。
Preferencesタブ
Display delay (ms)
マウスオーバー時、拡大画像を表示するまでの時間をミリ秒で設定します。拡大画像はサーバからダウンロードする必要があるため、初回はダウンロードの時間もかかります。
Wait before start another zoom
2つ以上の画像が並んでいるような場合、画像を拡大させてすぐに次の画像にカーソルを合わせると、デフォルトではすぐに拡大画像が表示されます。
チェックボックスをONにするとDisplay delayの間だけ待ち時間が発生します。
Preload images
拡大画像の事前読み込み設定。「on page-load」にするとページ読み込み時に拡大画像も読み込みます。
これによって画像が表示されるまでの時間を短縮できますが、データ転送量も増加します。
Prefer images with high resolution
サーバ上に解像度の異なる画像が2つ以上用意されている時、高解像度の画像を優先的に選択して表示します。
Caption
拡大画像にその情報を表示するかどうか、改行するかどうか、表示する位置を決定します。
Full-zoom
デフォルトでは拡大画像を表示させた状態でZを押すとフルズームモードに切り替わります。このモード中はマウスカーソルが移動しても拡大画像は閉じられません。
フルズームモードを右クリックでも有効にする場合は長押しか通常の右クリックかを選択しましょう。
Shortcutsタブ
ショートカットキー(デフォルト) | 機能 |
---|---|
Alt+Shift+D | 現在のページで有効/無効を切り替え |
Alt+Shift+L | 自動プリロードの有効/無効を切り替え |
Z | フルズームモードの切り替え |
C | captionの改行の有効/無効を切り替え |
Shift+C | captionの表示内容を切り替え |
O | 拡大画像を新しいタブで開く |
特定のサイトで無効にする
例えばYoutubeなどでは、サムネイルをいちいち拡大されると邪魔でしょうがありません。そこでYoutube内ではImagusの拡大機能を無効化する設定を行いたいと思います。
無効化するには「Grants」タブを開きます。
初期状態では何も書かれていません。右側のメニューをクリックすると、無効化する方法が表示されます。
全て英語ですがそんなに難しくはありません。通常の利用であれば①だけ確認しておけばOKです。
通常の指定方法
基本文法: 演算子:URL
演算子の種類: 「!」でImagusを無効/「~」でImagusを有効にする
演算子は2種類。無効にする場合、「!」の後に「:」(コロン)、その後に無効にしたいURLを記述します。
!:https://www.youtube.com/
こう記述してSaveすると、Youtube全体で画像拡大を無効化することができます。Youtube側もリロードして確認してみてください。
ちなみにAmazonプライムビデオだとこんな感じ。
!:https://www.amazon.co.jp/Amazon-Video/
コメント
セミコロンで始まる行は非活性となる
設定したURLに対して「それがどんな意味かを残しておきたい」など、メモしておきたいことがあるかもしれません。
そんなときはコメント機能を使いましょう。セミコロンで始めることで、その行はコメントとして認識され、機能を持たない代わりに何でも書き込んでおくことができます。
;Youtubeで無効化する
!:https://www.youtube.com/
;Amazonプライムビデオで無効化する
!:https://www.amazon.co.jp/Amazon-Video/
後で確認しやすいように適時使用してください。
正規表現
演算子を繰り返すことで、URLに正規表現を使用することができる
そのままですが、正規表現を使うには演算子を2つつなげて記述してください。
!!:https://w*.*youtube.com/
例えばこのように記述すると、「www」があっても無くても条件にマッチするようになります。